生駒に暮らす人や興味のある人がゆるやかにつながる、まちの交流会「つどいvol.9」を9月16日（土）に開催しました。

話し手は、シフォンケーキ教室を主宰する山本裕美（以下、ゆみ）さん。聞き手は、いこまち宣伝部4期生の杉本あゆみ（以下、あゆみ）さんです。
整理収納アドバイザーの資格をとられた人、理学療法士の人、大学病院で働く人、お菓子作りが好きな人などがつどい、自己紹介からスタートしました。

みんなに伝えるのは「最近、我慢したこと」。
「子ども優先の生活だから、本を読むことを我慢している」「新しい仕事を始める時期なので、自分らしさを我慢している」といった意見のほかに、「職場と家を往復する毎日で、自分のやりたいことが何かさえわからない」と話す人も。

まずは、ゆみさんの3つの選択が紹介されます。
一つ目は、幼い子どもたちを実家に預けて大好きなミスチルのコンサートに行くという選択。心配しながら家族に話すと「行っておいで」とすんなり賛成してもらい、「自分が気にしているほど、周囲の抵抗感はありませんでした」。

あゆみさんも「私も今、推し活をしています。シーズン中の週末はほぼ観戦に行きました。子どもたちは『お母さんは、週末いないんだな』と理解してくれています」と応じます。

二つ目は、京都の写真教室に通う選択。半年間、片道1時間半かけて習い事を続けました。夢中になっているゆみさんの姿を見て、子どもたちも写真が好きになり、今では親子4人の共通の趣味になっています。

三つ目は、オリジナルレシピでつくるシフォンケーキ教室を始めるという選択。覚悟を決めたことで、生徒さんはパン教室をしていたときより2～3倍増えました。
一貫しているのは「やらない後悔をしないこと」「自分の言動に責任をもてる範囲でやること」です。

「『教室を始めたから来てね』って声をかける恥ずかしさや、面倒だと億劫になってしまう気持ちを軽やかに乗り越えているのがすごいですね。どうして、パン教室から始めたんですか？」
という質問には
「自宅にガスオーブンをいれたんです。嬉しくて、作ったパンを近所に配っていたら、『教えて』と言われて、徐々に口コミで広がっていきました」
とゆみさん。

他にも
「少しずつ目標を叶えていくことに感銘をうけました」
「自分のやりたいことに家族を巻き込めるところが素敵」
「何か始めるときは色んなところでしゃべっておくと、いつか誰かに思い出してもらえるよと友達にアドバイスを受けたことを思い出しました」
という感想が語られました。

続いて、自分がやってみたいことを20個書き出します。

「決められた数だけやってみたいことを考えると、だんだん具体的で小さなことになってくるはずです。その小さなやりたいことは、明日にでもできること。そこから始めましょう」
とあゆみさんが話すと、ゆみさんも
「大きな目標ではなく、ささいなことから叶えるのが大切です。できないとあきらめていることも、もしかすると勝手な思い込みかもしれませんよ」と呼びかけました。

・お花を部屋に飾る
・家族に「ありがとう」を伝える
・情報を掴みに外に出る
・マルシェに出店する
・お母さんたちが集まれる場所をつくる

などなど。書き出すことで自分の気持ちを知り、それを共有すれば「いっしょにしよう」と誘い合える友達も見つかって、より実現に近づきます。

「まずは、今日書いた中から得意料理をつくることを始めたい」
「子どもに付き添って定期的に病院に行く合間にカフェに行ってみます」
「ゆみさんは、笑顔が素敵でした。私も毎日笑顔で過ごします」
といった意見が共有されました。

ゆみさんが
「生駒は最初の1歩が踏み出しやすいまちです。人とつながって、お気に入りの場所を積極的に増やしていくことで、やりたいことが実現する可能性も高まります。今日がみなさんのグッドサイクルの始まりになれば嬉しいです」
と話し、つどいは終了しました。

参加いただいたみなさま、話し手のゆみさん、聞き手のあゆみさん、ありがとうございました。次回は11月25日（土）に開催予定です。ぜひ参加してください。

写真撮影：いこまち宣伝部6期生　中村京子

■これまでの「つどい」レポート
つどいvol.12　「生駒をおもしろくする、新しい民泊のかたち」
つどいvol.11　「クリエイティブディレクターに学ぶ、視点の切り替え方」
つどいvol.10　建築士に聞く、住まいづくりの取捨選択
つどいvol.8　授業作家と考える、失敗をおもしろがる力
つどいvol.7　うつわ屋さんと学ぶ、うつわのはじめ方
つどいvol.6　アウトドアの達人に聞く、生駒山の楽しみ方
つどいvol.5　ひと工夫で変わる、豊かな暮らし
つどいvol.4　はじめしょう、「庭」とのお付き合い
つどいvol.3　暮らしに寄り添い「無理なく」はじめる
つどいvol.2　「学校に行きたくない」との向き合い方
つどいvol.1 　面倒なのも楽しい？自然と共生した暮らし
つどいpre#03　なんかわからん店を語る夜
つどいpre#02　タンバリンを奏で、固定観念を捨てる夜
つどいpre#01 異色の編集家と考える『ささるアイデア』