good cycle ikoma

グッドサイクルストーリー  good cycle story

窓から入る陽差しで目が覚める、日曜の朝。
今日は“マーケット”の日だ。

友だちに促されて
近所の公園で毎月開かれている
マーケットの出店を決めたのは
3ヶ月前のこと。

昨日はシェアキッチンを借りて
シフォンケーキを焼いた。
はじめての販売。なんだかドキドキする。

リビングの窓から見える生駒山を眺めながら、
親子で朝ごはんを食べる。

昨年、中古の戸建てを買い、
リノベーションをした。

こんな住まい方を選ぶなんて、
思ってもみなかったけれど、
このまちに出会い、語らうなかで、
いつしかそんな気持ちになっていた。
会社の近くに借りたマンションでの暮らしに、
別に不満があったわけじゃない。

きっかけは、生駒山のふもとで開催された
アートと音楽のイベントだった。

駅から5分も歩けば、森の中に入る。
自然とまちの近さにびっくりした。
出会った人と何気なく会話を交わし、
気づけば何度もこのまちを訪れるようになっていた。

「引っ越してもいいね」

お気に入りのカフェからの帰り道、夫が言った。
知らないうちにこのまちを好きになり、
暮らすことを決めていた。
まちを好きになるなんて、初めての経験だ。

荷物をまとめて、
歩いて10分ほどの公園に向かう。

途中にあるシェアガーデンでは、
友人が有機野菜を作っている。
このあたりで40年以上も
畑をしている人に教わっているそうだ。

向かいの建物は、
夫婦でよく利用するコワーキングスペース。
中には、日替わり店主が運営する
コーヒースタンドがあって、
時々カレーやスイーツもふるまわれる。

公園の向こうには、
お昼は駄菓子屋で、
夜は居酒屋になる店がある。
娘もよく友達と宿題をしている。
合間に大学生スタッフと
話すのもうれしそうだ。

これまで出会えなかった人たちと
自然につながる機会が多いのが、
ありがたい。

夫に手伝ってもらって、テントを建てる。
出店者やお客さんの半数は顔見知りだ。

「クラフトビールがいい感じに仕上がったから、
今度飲みに来てよ。」

「裏山で取れた栗があるけど、持って帰る?」

何気なく交わす言葉の端々から、
それぞれの暮らしが垣間みえて、
満たされた気持ちになる。

子どもたちが早々に予約して
楽しみにしているのは、
Tシャツに思い思いの絵を書く
ワークショップ。
自宅の一部をアトリエとして
開放している人が主催している。

お昼を少し過ぎた頃、シフォンケーキは完売した。

隣の店のチャイを飲んでのんびりしていると、
駅前の賑わいづくりを仕事にしている友人が
初めて出会うご夫婦を連れてきた。
聞けば、このまちへの引っ越しを考えていると言う。

生駒に住むまでのこと、住んでからのこと。

私も夫も思い思いに話し、
今度我が家に来てもらうことになった。
リノベーション前提に物件を選ぶか迷っていて、
「それなら、実物を見るのが一番」
ということになったのだ。

このまま公園でのんびり過ごして、
今夜は栗ご飯にしよう。

少しずつまちに仲間が増えるのが心地いい。
それぞれが自分らしく暮らし、
ちょっとずつ開き、分け合うことで、
笑顔になれる時間が増える。

生駒に来て、
はじめて、私は「暮らす」ことを実感している。

いいサイクルはじめよう、いこまではじめよう。

あなたの一歩は、誰かのはじまりに。
あなたの一歩がこのまちの未来に。

窓から入る陽差しで
目が覚める、日曜の朝。
今日は“マーケット”の日だ。

友だちに促されて
近所の公園で毎月開かれている
マーケットの出店を決めたのは
3ヶ月前のこと。

昨日はシェアキッチンを借りて
シフォンケーキを焼いた。
はじめての販売。なんかドキドキする。

リビングの窓から見える
生駒山を眺めながら、
親子で朝ごはんを食べる。

昨年、中古の戸建てを買い、
リノベーションをした。

こんな住まい方を選ぶなんて、
思ってもみなかったけれど、
このまちに出会い、語らうなかで、
いつしかそんな気持ちになっていた。
会社の近くに借りた
マンションでの暮らしに、
別に不満があったわけじゃない。

きっかけは、
生駒山のふもとで開催された
アートと音楽のイベントだった。

駅から5分も歩けば、森の中に入る。
自然とまちの近さにびっくりした。
出会った人と何気なく会話を交わし、
気づけば何度も
このまちを訪れるようになっていた。

「引っ越してもいいね」

お気に入りのカフェからの帰り道、
夫が言った。
知らないうちにこのまちを好きになり、
暮らすことを決めていた。
まちを好きになるなんて、
初めての経験だ。

荷物をまとめて、
歩いて10分ほどの公園に向かう。
途中にあるシェアガーデンでは、
友人が有機野菜を作っている。
このあたりで40年以上も
畑をしている人に
教わっているそうだ。

向かいの建物は、
夫婦でよく利用する
コワーキングスペース。
中には、日替わり店主が運営する
コーヒースタンドがあって、
時々カレーやスイーツもふるまわれる。

公園の向こうには、
お昼は駄菓子屋で、
夜は居酒屋になる店がある。
娘もよく友達と宿題をしている。
合間に大学生スタッフと
話すのもうれしそうだ。

これまで出会えなかった人たちと
自然につながる機会が多いのが、
ありがたい。

夫に手伝ってもらって、
テントを建てる。
出店者やお客さんの半数は
顔見知りだ。

「クラフトビールが
いい感じに仕上がったから、
今度飲みに来てよ。」

「裏山で取れた栗があるけど、
持って帰る?」

何気なく交わす言葉の端々から、
それぞれの暮らしが垣間みえて、
満たされた気持ちになる。

子どもたちが早々に予約して
楽しみにしているのは、
Tシャツに思い思いの絵を書く
ワークショップ。
自宅の一部をアトリエとして
開放している人が主催している。

お昼を少し過ぎた頃、
シフォンケーキは完売した。

隣の店のチャイを飲んで
のんびりしていると、
駅前の賑わいづくりを
仕事にしている友人が
初めて出会うご夫婦を連れてきた。
聞けば、このまちへの
引っ越しを考えていると言う。

生駒に住むまでのこと、
住んでからのこと。

私も夫も思い思いに話し、
今度我が家に来てもらうことになった。
リノベーション前提に
物件を選ぶか迷っていて、
「それなら、実物を見るのが一番」
ということになったのだ。

このまま公園で
のんびり過ごして、
今夜は栗ご飯にしよう。

少しずつまちに
仲間が増えるのが心地いい。
それぞれが自分らしく暮らし、
ちょっとずつ開き、分け合うことで、
笑顔になれる時間が増える。

生駒に来て、
はじめて、私は
「暮らす」ことを実感している。

いいサイクルはじめよう、
いこまではじめよう。

あなたの一歩は、誰かのはじまりに。
あなたの一歩がこのまちの未来に。

いいサイクルはじめよう、いこまではじめよう

いいサイクルはじめよう、
いこまではじめよう