【レポート】つどいvol.5「ひと工夫で変わる、豊かな暮らし」
生駒を楽しんでいる人や知り合いたい人が顔を合わせて、ゆるやかにつながる交流会「つどい」を1月27日(金)に開催しました。
話し手に、市内の自宅で1日1組限定のランチやお弁当を販売する「ヒロミメシ」の藤井宏美さん(以下、ヒロミさん)。聞き手に、アトリエ&ギャラリーDress Narrativeを大阪市内で運営する林彩華さん(以下、林さん)を迎えました。
ハンドメイドをしている人、曲作りをしている人、学童の保育スタッフをしている人、教師をしている人、生駒に移住を考えている人など、多様な人がつどいます。
「衣食住に関することを、もう少し自分たちの手に取り戻すことができれば、暮らしはより豊かになるかもしれません」と林さんの経験談を交えた問いかけからスタート。
ヒロミさんが現在に至るまでを写真で振り返ります。
ママ友と子連れでも気兼ねなく食事を楽しみたいと、自宅でランチをふるまうようになったのが始まり。
「ランチを食べた人からのリクエストで、料理教室も始めました。そしたら、『ママたちばっかりずるい』という声があがって、子どもたちだけのヒロミメシをしたり、母娘の女子会をしたこともあります」と話します。
季節やコンセプトに合わせて、テーブルコーディネートにもこだわるヒロミさん。いつもと違う食卓のヒントになればと、身近に買えるものを使って、工夫しています。
コロナ禍で、毎食家族のごはんをつくるのがしんどいというママたちの声を聞いてお弁当を作ったり、おかずの作り置きやオードブルのリクエストに応えたり。
「同時に、レストランの休業で野菜を廃棄するしかないという農家の方の声も聞いたんです。お弁当を作ったら、1食分でもママたちの気分転換になるし、食材も無駄にならないと、作り始めました。マルシェに出店するようになったのもそれがきっかけです」
話を聞いた後は、グループごとに自己紹介。参加した理由や感想を話し合います。
「リクエストを受ける中で、困ったことやしんどかったことはありますか」という質問には、
「必要とされることや期待されることは嬉しいので、まずやってみようとトライしています」とヒロミさん。林さんもコロナ禍で出張が減ったことがきっかけで洋裁を習い、それが洋服づくりの楽しさを伝えるギャラリーのオープンにつながりました。自分の暮らしと重ねながら、「少しずつステップを超えることで小さな成功体験が積み重なり、やりがいのある仕事につながるんですね」と応じます。
「どうやったら自宅で料理をふるまえるか」という起業相談、自分の子どもに料理を教えるコツ、コミュニケーションの取り方からパートナーシップの話まで、笑いを交えながら会話が続きます。
明るく会場を盛り上げるヒロミさんに、元気や幸せの秘訣を聞く人も。
「よく食べて、よく寝て、よく動くことです。そして、無理をしないことが大切。家族にはしんどいことをオープンにして助けてもらっています。深く考えても答えが出ないときは、『なんとかなる』と思ってみてください。壮大なことをしなければ、だいたい何とかなります。だから、まずやってみてほしいです」とヒロミさんの言葉でつどいは終了しました。
参加者からは、
「自分も家族もありのままでいること、想いやることが大切だと感じました」
「自分の在り方を再考できました」
「生駒での暮らしをはじめてみたいです」
といった感想が寄せられました。
つどいの前後は、ヒロミさんのバインミーを食べる時間もあって、笑顔あふれるつどいでした。
参加いただいたみなさま、話し手のヒロミさん、聞き手の林さん、ありがとうございました。次回は3月25日(土)に開催します。ぜひ参加してください!
写真撮影:いこまち宣伝部3期生 がっきー
■これまでの「つどい」レポート
つどいvol.12 「生駒をおもしろくする、新しい民泊のかたち」
つどいvol.11 「クリエイティブディレクターに学ぶ、視点の切り替え方」
つどいvol.10 建築士に聞く、住まいづくりの取捨選択
つどいvol.9 わがままじゃない?ささいなことから変える私の選択肢
つどいvol.8 授業作家と考える、失敗をおもしろがる力
つどいvol.7 うつわ屋さんと学ぶ、うつわのはじめ方
つどいvol.6 アウトドアの達人に聞く、生駒山の楽しみ方
つどいvol.4 はじめしょう、「庭」とのお付き合い
つどいvol.3 暮らしに寄り添い「無理なく」はじめる
つどいvol.2 「学校に行きたくない」との向き合い方
つどいvol.1 面倒なのも楽しい?自然と共生した暮らし
つどいpre#03 なんかわからん店を語る夜
つどいpre#02 タンバリンを奏で、固定観念を捨てる夜
つどいpre#01 異色の編集家と考える『ささるアイデア』
2023.02.03 UP