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【SWレポート】人とまちに出会うローカルフォトの力

10月24日(土)、ゲスト講師に写真家のMOTOKOさんを迎え、講義形式でローカルフォトの考え方を学んだあと、撮影会を実施しました。
参加者の写真も交えながら、当日を振り返ります。

ローカルフォトは、アートのような自己表現でも、商品を売るためのコマーシャル写真でもなく、人と人をつなげる写真のこと。地域の魅力を発掘し発信することで、課題の解決につながる可能性も秘めています。

MOTOKOさんが関わってこられた小豆島や長浜では、1枚の写真によって被写体が自らの魅力を知り、自らの地域に対する誇りを取り戻した事例が語られました。

マスメディアではなくインターネットがメディアの主流になったことで、ローカルカルチャーが生み出せるようになったこと。少し先の未来を想像しながらシャッターを切ることで、その写真が未来への道標になること。MOTOKOさんの熱い話に、何度もうなずきながらメモをとる参加者の皆さん。

レクチャーの後は、「宝山寺駅周辺」「生駒駅周辺」「菜畑駅周辺」の3つのグループに分かれて、街歩き撮影会です。
撮影のルールは、街で出会った人に話しかけて写真を撮らせてもらうこと。当日、抽選で同じグループになった人同士、コースを決めながら、それぞれの場所へ。

3時間の撮影時間は、人に会い、地域の物語を知る時間になりました。
30年来この地で営業されている喫茶店で、地元野菜をふんだんに使ったランチを食べたチーム。

 

勇気を出して扉をあけた質屋さんのご主人がダンディだったり、夫婦だと思っていた魚屋さんが実は姉弟だったり。

「手足が動かなくなって、リハビリのために始めた絵」を窓一面にはってギャラリーにしているおうち、入口を解放して綺麗な生け花を道行く人にも見えるようにしている旅館、素敵な古民家をリノベーションした油絵と書道の教室…。

講評会では、嬉々として発見を語り、それを参加者全員で共有しました。

最後にMOTOKOさんが「生駒は暮らしを魅力として発信できるまち。ローカルカルチャーをつくっていくのは皆さんです。みなさんの明るさ、仲の良さが、町を輝かします」と結ばれ、講座は盛況のうちに終了しました。

アンケートには「まちの人とたくさん話ができて、生駒に親しみがわいた」「ローカルフォトの素晴らしさを身に染みて体感したし、住んでいるまちを盛り上げたい」「自分の写真がまちの力になるかもしれないと思うと、すごくワクワクしました」と今後もローカルフォトを撮っていこうとされる言葉が並びました。
生駒の日常をとった写真が「この人に会ってみたい」「ここに行きたい」「これを食べてみたい」という気持ちを呼びおこし、行動につながり、まちが元気になっていく。そんな写真の力を感じる1日になりました。

【スタイリングウィーク2020レポート】
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2020年10月21日 生活から見つけた起業のヒント
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2020年10月24日 人とまちに出会う ローカルフォトの力
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2020年10月30日 時間も手間もかからない整理収納のコツ

 

2020.12.02 UP

いいサイクルはじめよう、いこまではじめよう

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