気持ちいい風が吹き抜ける非日常の空間へ
MAHO-ROBA -forest-
生駒山中腹の森林のトンネルを抜けると、都会の喧騒とかけ離れた別世界が広がっていました。「できることは、全部自分たちで」。仲間との循環を意識しオーナーが創り出す「MAHO-ROBA」=日本の古語で「素晴らしい場所」へようこそ。
料理は人と人を真ん中で“つなぐ”もの
コース料理(要予約)は月替わり。旬の素材にこだわり、農家の友人など顔の見える生産者から仕入れています。オーナー宅の菜園で育てた野菜やハーブが登場することも。
「大切に育てられた食材を料理に変えて、その料理が会話に変わる…。料理を通じて人と人を繋ぐということを大切にしています。」とオーナー兼シェフのムロヤさんは話します。
素材の色味を引き立てる料理のお皿が運ばれてくるたび、口に運ぶまでのイマジネーションがかきたてられ、小さな歓声が湧き起こります。料理や盛り付けの一切も、いろんなお店に食べに行って独学で習得したそう。
始まりは、6年前のある秋の日
もともと音楽仲間だった3人が、生駒山中で車を走らせていると、「この先何があるのだろう…」と心惹かれる分かれ道を発見。
ずんずん進んでみると、そこは風が気持ち良く、夕方の光がきれいに降り注ぐ景色が広がりました。「ここだ!」と思い、お店を始めることに。
生駒で一緒にケータリングもしていた3人。お店をつくるにあたり建築や設計などの経験はありませんでしたが、全国のいろんな場所をまわって自分たちが作りたいお店のイメージはできあがっていました。1年かけて、森の中に埋もれていた可愛い別荘に自分たちの手で息を吹き込んでいきました。
時間を楽しむための場所
春先から秋にかけては、テラス席に出てみるのもおすすめ。
ティータイムは、旬の果物を使ったケーキや、自家製のシロップを使ったノンアルコールカクテル、季節のハーブティーなどが楽しめます。
冬は、白を基調とした落ち着いた室内で、薪ストーブのぬくもりを感じながら、ほっと一息を。オーナーご夫妻セレクトのアンティーク雑貨も、落ち着いた空間を醸し出しています。
記念日のディナーやウェディングなど、貸切の対応もok。ぜひ自分だけの特別な時間を、森の中で見つけてみてください。
(2022.3.30)
WRITER 西山佳織
生駒で生まれ育ち、生駒で飲食店・駄菓子屋スタッフを務める。いこまち宣伝部の仲間がつないでくれたご縁により、住まいが変わり、仕事が変わり…日々暮らしをアップデート中。まちに1回出ると、つながりが「2」広がると思っていましが、実際は「10」の広がりがありました。めざせ「いことも」1000人!(いこまち宣伝部5期生)