生駒から美味しい野菜を
ひらひら農園
生駒市北部に位置する高山町で、化成肥料と化学合成農薬を使わない農業を夫婦二人三脚で営む平沢さん 。主力で栽培しているレタスだけでも 、なんと10種類以上。多品目を少量生産し、 近隣のレストランへ 卸販売する スタイルです。そんな ひらひら農園の野菜は 、毎月開催されるマルシェでも直接手に取ることができます。
とにかく食べて、感じてほしい!
平沢大(はじめ)さんと平沢純子さん。2 人で営むから、平沢×平沢でひらひら農園。 作付け計画や畑の管理、配達は大さんが、収穫した野菜の仕分けやパッキングは純子さんが主に担当し、名前通り、夫婦が揃うことで成り立つ農園です。
珍しいイタリア野菜、エディブルフラワーやナスタチウム など 、鮮度が重要な葉物野菜が中心。卸先のレストランと話しながら育て、大切に出荷しています。
有機肥料を使用するなど、栽培法にもこだわりがありますが、あえて売りにはしていません。「美味しいものを食べてもらいたいからこそ、育て方ではなく、舌で味わっていただき、 選ばれたい」と大さんは語ります。
農業で食べていけることを証明したい
品質と数量を安定して出荷できるように、設備投資や作付け計画は10年以上先を見据えている平沢さんには、大きな目標があります。
「就農者が少ない生駒で、うちを見て農業を志す人が出てきてくれたら嬉しい。そのためには、農業がビジネスとして成り立つことを証明したい」
農家は休みがなくて当たり前という固定観念を変えるために、就農5年目にして1ヵ月という長期休暇も取りました。自身の働く姿を発信することで、遊休農地が増える生駒に変化を起こしたいと思っています。
生駒の農業の未来のために
旬の野菜が最高の状態で 並ぶ、ひらひら日曜マルシェ。そこでは、ひらひら農園の野菜を直接手に取ることができます。 おすすめの食べ方も平沢さんご夫妻が教えてくれるので、普段買わない野菜にもチャレンジしやすいかもしれませんね。
地域のつながりを大切にしたいとはじめたマルシェ。美味しい野菜を1 人でも多くの人に伝えようとSNSで 情報発信を続けたおかげで、県外からもたくさんの人が訪れるようになりました。「昨年食べたトウモロコシの味が忘れられない」と毎年来る人や 、「珍しい野菜に出会える」「生駒の農業を知ってもらえる 機会になる」 と地域の人にも喜ばれています。 野菜を通してつながって笑顔になれる、特別な空間がありました 。(2019.10.18)
※写真提供:イコマカメラ部
WRITER 高橋祐子
生駒市出身。2018年、東京からUターン。3児の母。大好きな生駒に根ざして、地域交流ができる空間を作ろうと、自然を食べるごはんや「nijiiro *cafe」をオープン。レンタルスペースも併設し、多世代に親しんでもらえたらいいな、と考えています。趣味は読書とヨガ、お酒を嗜むこと。生駒で1人酒できる場所、発掘中。(いこまち宣伝部4期生)