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思いやりでつながるパン屋さん

ミカクロ

大阪で15年ほどパン職人として働いていた店主が、2019年にオープンしたお店。あんぱんや季節の果物を使ったパンが10種類ほど並びます。パンを通したコミュニケーションやつながりを大切にしたお店には、次々と色んな世代のお客さんがやってきて、誰もが自然とほっこりした気持ちに。8席の喫茶スペースもあります。

1人ひとりのオーダーに寄り添ったパン

往馬大社北側、西菜畑の住宅地の中にあるパン屋「ミカクロ」。
「地域の方の憩いの場になってほしい」という、店主の松下育子さんの願いは叶い、店内からはいつも楽しい笑い声が聞こえてきます。
小さなお子さんや年配のお客さんが多いので硬すぎないパンを作ります。一番人気は、外はパリっと、中はもっちりした食パン。売り切れてしまうこともあるので、予約がおすすめです。
ドイツでパンの勉強をしたこともある松下さんが得意なのは、実はハード系のパン。ライ麦や大麦がたっぷり入ったドイツパンは、ライ麦の風味が香ばしく、噛めば噛むほど風味豊かです。ドイツパン、黒パン、サンドウィッチ…、普段は店内に並ばないパンも希望を相談すれば注文可能。
「子どもが、この本の中に出てくるパンを食べてみたいっていうんです」と相談を受けて、オリジナルのパンを作ったことも。それを食べた女の子はとても喜んでいたそうです。
私もパン作りで困ったことを相談した時、材料と丁寧な手書きのレシピまで用意してもらって、アドバイスしてもらいました。「ここまで教えてもらっていいんですか」と恐縮してしまうほどの優しさが魅力なんですね。

「頂き物がない日がないくらい」の毎日

「これ、良かったらどうぞ」と季節の花や野菜を持ってきてくださる人。ショップカードのデザインを見て、エコバッグや刺繍やマスクを作成してくれる人。折り紙で作った作品をプレゼントしてくれる男の子…。なんと開店以来、「頂き物がない日がないくらい」なんだそう。
店内だけではありません。オープン当時はあっさりしていた店先も「これ、良かったらどうぞ」の善意が集まり、今ではヘチマやバナナの木など緑豊かになりました。
一人でひとつひとつ丁寧にパンを作っているので、閉店前に売り切れてしまうこともあります。でも、松下さんの人柄とおいしいパンに自然と人が集まります。人の温かさと、地域の繋がりが見えてくるパン屋さんです。

(2021.3.26)

  • 住所 生駒市西菜畑町1521
    営業時間 9:00〜夕暮れ
    定休日 火・水曜日

WRITER 水上千里香

愛媛県出身の海育ち、2007年から生駒在住。1男2女の子ども達と一緒にいろんな体験を楽しんでいます。外遊び、カメラ、カフェ巡り、雑貨屋巡りが趣味で、面白そうと思ったら即行動。でも、熱しやすく冷めやすい。宣伝部の活動や子育てを通して、生駒の素敵なお店や人に出会えたのがうれしいです。(いこまち宣伝部5期生)

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