“ただの公園”をもっと楽しく
公園にいこーえん
休日に家族で公園に行っても誰もいない、遊び方がマンネリになる…そんな悩みを持っていた、萩の台在住の真下藍さん。「みんなで遊べば、公園遊びがもっと楽しくなるはず」との想いから生まれたのが「公園にいこーえん」。決まっているのは「場所」と「日時」だけ。あとは大人も子どもも思い思いに遊ぶのみ。
用意するのはわずかな仕掛けだけ
地域の公園でもちょっとした工夫で一気に楽しくなるのがいこーえん。子どもたちは、初めまして同士でもすぐ打ち解けます。
夏は水遊び、秋は落ち葉遊び、冬は焚き火など、季節を感じられる仕掛けを用意はするけれど、子どもたちが好きなことを見つけて楽しむことを大切にしています。
お父さんたちが持ち込んだロックバランシング(石積み)コーナーや、釘打ちコーナーも大人気に。
ただの段ボールや公園に落ちていたどんぐりでさえも、子どもたちの手にかかれば、大人の想像の斜め上をいく発想でどんどん斬新な遊び方を生み出していきます。
地域のサポーター現る!
回を重ねるごとに、世代を超えて強力な助っ人が加勢。
「いこーえんの日に自治会館を開けるのはどう?」という会館ボランティアさんの提案で雨天時などに開放されたり、自治会館で実施中の「こみすて」や「緑道カフェ」ともコラボしました。
「そうめんのように〇〇流しをしたい」という真下さんのつぶやきに、竹を割って流し台を作ってくれたのは大工仕事が得意な地域のおじさん。
屋台やおみこし、司会やBGM、取材まで、子どもたちの「やりたい」を発揮する手作りの夏祭りも開催されました。
「何かあったら言うてね」「私らも楽しんでやってるから」
そんな地域の方の言葉からも、2年半のいこーえんの活動が地域に根付いてきていると実感します。
いこーえんへの想い
「場を作りすぎないこと、参加者をお客さんにしないことを大事にしている」と話す真下さんは、外出自粛期間中の一時中断やオンライン開催があったからこそ、対面で遊ぶ大切さを痛感したそう。
「地域の中で点と点だった活動が線になってきた。それが面になって、みんなが色んな形で地域に関わっている雰囲気になるといいな」
いこーえんが、通りすがりの人もふらっと立ち寄れる世代を超えた賑わいの場になること、さらに自分が「楽しい!」と思えることを誰かに振る舞って相手も幸せにするという良い循環ができること、それらが今後のいこーえんでもたくさん生まれることを、いち親いち参加者として近くで感じたいです。
(2022.3.25)
- 場所 萩の台第2公園(萩の台駅から東へ徒歩約10分)
住所 生駒市萩の台3丁目4
※駐車場なし。公共交通機関をご利用ください
活動日 毎月原則第2日曜日の10:00~11:30頃(申込不要、出入り自由) - https://www.koenikoen.com/
WRITER 田村るみ
ボランティアや仕事で国内外を転々をしたあと、結婚・出産を経て生駒へ戻る。ひさしぶりの地元で人とのつながりを求めていこまち宣伝部に。家族との時間を大切にしながら、産後ケアの充実を通して生駒をもっと住みよくしたいと妄想中。(いこまち宣伝部5期生)