まちと人を見つめ続ける
Bar Charleston
生駒駅前のビルの1室にあるオーセンティックバーCharleston(チャールストン)。「オーセンティック」とは「信頼できる」「本物の」といった意味。本格的なバーカウンターやこだわりのグラス、バーテンダーの豊富な知識と確かな技術、無駄のない美しい所作が格式の高さを感じさせるお店です。
大人にだけ与えられる時間と美酒
落ち着いた照明の中、ケヤキの一枚板で作られたカウンターに座って、指の先まで美しく動くバーテンダーの興津拓司(おきつ たくじ)さんと田中達(たなか たつし)さんの振舞いを眺めるのは、品のいいエンターテイメント。磨き上げられたグラスに注がれる一杯は、大人だけに与えられる至福の飲み物です。
オーナーの興津拓司さんは、北新地で修行し、23歳で地元生駒にこの店を開業しました。それから約30年。「師匠に教わったことに、ただ真摯に取り組むことがオーセンティックにつながっていく」と初心を忘れず、カウンターに立ち続けています。
本格的なバーですが、季節のフルーツを使ったカクテルや、クラフトビールやワインも豊富にあってバー初心者も気後れすることなく楽しめます。
私のおすすめは、田中さんが考案した奈良の日本酒やお茶を使った創作カクテル「かぎろひ」。奈良ご当地カクテルコンペティションで最優秀賞も受賞しました。シェアができる珍しいカクテルで、日本の乾杯文化を楽しめるのが特徴。お茶の薫りがふんわり広がって、心を落ち着かせてくれます。
生駒の人の思い出とまちの歴史をつなぐ
興津さんにお話を聞くうちに感じたのは、まちへの強い愛でした。地元の人から愛される店でありたいという気持ちからメディアの取材依頼は基本的に断っておられますが、今回の取材や市が主催するアウトドアイベント「IKOMA SUN FESTA」への出店は快く引き受け、夏には1日限りの屋外BAR「生駒北新地BAR」を生駒駅前で開催されています。それは、生駒のまちや人の暮らしが少しでも豊かなものになってほしいから。
店で出会って結婚した夫婦や、大人になった息子とグラスを傾けながら思い出や青春を語る親子。お客様と生駒の未来を熱く語る夜・・・。そんなかけがえのない瞬間に、出会えることが幸せだと話す興津さん。
このバーには生駒の人のたくさんの思い出と歴史が重なります。それはいつでもそっと取り出せる宝物。私もここで自分だけの思い出をつくりたいと思いました。
- Bar Charleston
住所 : 生駒市西松ヶ丘1-43 ナビール三和204 生駒駅から徒歩約3分
電話番号:0743-73-1677
営業時間:月~木曜日17:00〜25:00
金曜日17:00〜26:00
土曜日14:00〜26:00、祝日14:00〜23:00
その他:チャージ料:300円
WRITER 高橋純子
尼崎出身、2010年から生駒在住。どんなモノにも興味津々、カメラを持ってどこにでも現れる遊び人主婦。いこまち宣伝部として、マニアックな話を聞き、生駒を遊びつくしていたら友達がいっぱいできました。豊かな自然と人との出会いが生駒の魅力。美味しいお酒を飲むための、食への探求心は人一倍です。(いこまち宣伝部3期生)