月に一度の駅前マルシェ
菜畑マルシェ
毎月最終火曜日に、近鉄菜畑駅から改札を出てすぐの古民家で「菜畑マルシェ」が開催されています。「食と呼吸の自宅教室 青い鳥」を主宰する福田育子さんが、実家のたばこ屋を活用して2022年に1人でスタート。今では出店数も増え、にぎやかになりました。
居心地の良さの秘密
固定と月変わりで合わせて6店舗が出店しています。生米からつくる優しい甘さのマフィンや有機素材を使った焼き菓子、量り売りのナッツ、手作りの布小物、編み小物、色とりどりの無農薬野菜など。少数精鋭ながらバラエティ豊かな品ぞろえです。
出店者同士の仲が良く、和気あいあいとしているのも魅力のひとつ。アットホームで話しかけやすく、思わず長居してしまいます。手芸雑貨を扱う方は、「自分の知らない知識や知恵を教えてもらえるのが楽しくて。出店というより、みんなに会いに来てるのかも」と話してくれました。
1年は続けると決めて
福田さんがこだわりをもって出店者を選ばれたのかと思いましたが、近所の「THE PINK ELEPHANT」主宰の井上さんから、次々にご縁がつながったそう。
井上さんがマルシェで出会った農家さんや、井上さんと福田さんが立ち話をしていたところに通りかかった手芸作家さん…。偶然にも集まったみなさんが、体や環境に優しいものをつくる方々だったのです。福田さんが1年は続けようと始めたマルシェは、今ではたのもしい仲間も増え、もうすぐ3年目を迎えます。
つながってほしい
「見るだけでもどうぞ」「お子さん何ヶ月ですか」と笑顔で声をかける福田さんと、笑顔でこたえるお客さん。そんな場面を何度も見かけました。かつて子育てに悩み、辛い日々があったという福田さんの救いになったのが、人とのつながりだったそう。過去の経験から、同じように悩みを抱える人の心や体を少しでも軽くしたいと、つながりをつくる場としてマルシェを開くことにしました。
「帰る頃には少しでも明るく、楽しい気持ちになってくれたら」福田さんはそう願っています。買い物を楽しめて心も体もフッと軽くなる菜畑マルシェに、ぜひ足を運んでみてください。
(2023.11.24)
WRITER 島田容子
奈良市生まれ。2013年から生駒在住。 坂の多い生駒で運転免許をとらずに男児を育てる専業主婦。時間がゆるせば、どこまでも歩きます。マルシェや手作り市を巡るのが大好き。いこママまるしぇやこま市のスタッフも経験して、頑張る人を応援したくなりました。最近は、自分好みの仏像を探すツアーに友人を巻き込むのが一番の楽しみです。(いこまち宣伝部4期生)