【SWレポート】働く・暮らす・生きるのヒントを探す おもしろい3人揃いました
10回にわたって行ったスタイリング・ウィーク。最終回のテーマは、「働く・暮らす・生きるのヒントを探す おもしろい3人揃いました」でした。2021年10月31日(日)にYouTubeで配信しました。
ゲストは働き方も生き方も違う3名の女性。夫から急に「主夫宣言」を受け一家の大黒柱になった渡部直子さんと、江戸時代から続く農法を継承した元キャリアウーマン中井優紀さん、EUの大統領に会った専業主婦の尾﨑美恵さんです。
オープニングは、渡部さんの生歌で軽快にスタート。温かい雰囲気の中、それぞれの自己紹介から始まります。
中井さんは、江戸時代から続く「三島独活(みしまうど)」という珍しい農産物を夫婦で栽培する農家です。2015年に会社員を辞めて、農家に弟子入りしました。現在、千提寺farm.代表を務めています。
NPO四国夢中人 代表の尾﨑さんは、専業主婦だった40代のときにフランス語を学びに大学院へ入学しました。大学院修了後、地元四国の魅力をパリに売り込むために、2008年からパリのジャパンエキスポに出展し、2014年にはEUの大統領と単独で面会を実現させたそうです。現在は、瀬戸内海にある「手島」という限界集落の活性化に取り組んでいます。司会者を務めた本市職員の尾崎えり子のお母さんです。
渡部さんは、家族で気軽に書き込めるフリーペーパー「ママの大事なノート」の編集長ですが、ジャスシンガーや遺跡発掘など様々な分野で活躍された経験があります。現在、主夫の夫が、保育園の送迎、スーパーへの買い物を担当しています。
ゲストの3名はどうして現在の生き方を選んだのでしょうか。
農家に転身した中井さんは「知らない世界だから飛び込めました」と振り返ります。一般企業で働いていましたが、経験したことがない農業を始めるのは不安でした。深く考えると心配しすぎて身動きがとれなくなると思い、「勢い」を大事にして転職を決意しました。
次に、話したのは渡部さん。「起業することも主夫の夫との暮らしもどんな風になるか想像できませんでした」と笑います。働き方や暮らしが大きく変わった後のことをあえて考えず決断したことが功を奏したようです。
最後に「研究や論文など大学院でしないといけないことを全然知りませんでした」と入学時を思い返す尾崎さん。当時は3人の子育て真っ最中でしたが、「人生のターニングポイントと思って進学しました」と振り返ります。
最後に自分らしい生き方や働き方をするためにどうしたらいいか伺いました。
「ぶれることも大事」と渡部さん。「自分らしさをあえて見つけなくていいと思います。自分を余すことなく生きるのは疲れますし、ぶれないのもつらいですよね」と力強く話します。
尾﨑さんは「何事も始めるといろいろな問題にぶつかりますが、1つひとつの解決の積み重ねが、自分の活性化になります。進んでいくその道こそが自分らしさにつながるんです」と話します。
「考えすぎない、準備しすぎないことですね」と振り返るのは中井さん。「サラリーマンという生き方がベストではないと思っていました。人生をかけてやりたいことは自然が近い場所でしたかったので、直感を信じて農業の道に進んでよかったです」
三者三様のライフスタイルですが、皆さんに共通しているのは「まずは行動してみる」ということでした。軽快なトークは、まるで朝のラジオ番組を視聴しているよう。自分らしく生きるヒントを得られた90分でした。
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2022.02.01 UP