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とことんトントンつくる暮らし

栗の渋皮煮、天然酵母のパン、4年越しで一軒家のセルフリノベーションまで。なんでも家族でつくる川端さん一家。つくる暮らしは、どのように始まったのでしょうか?13年間の歩みをうかがいました。

川端裕子さん・右喜男さん・康平くん

裕子(ゆうこ)さん :大阪府生まれ。写真が好きで、家族旅行を毎年アルバムにまとめている。
右喜男(ゆきお) さん:大阪府生まれ。大阪市内のメーカー勤務。裕子さんいわく、凝り性。オーディオやコーヒーなどが好き。
康平(こうへい) くん:奈良県生駒市生まれ。小学5年生。現在は水泳に夢中。

もうここにあったんだ、ずっと探し求めていた暮らし

心地よい家だなぁ。家具選びには、何かテーマがありますか?

裕子さん(以下、裕子):自分たちの暮らしに必要なものだけを、置いたんです。

もともとインテリアの勉強をしていたんですか?

裕子:いえいえ。結婚してから6年間は、大阪市内の賃貸マンションに住んでいて。その間に、自分たちの好みを見つけていきました。「時計やカレンダーは、壁にかけなくてもいいね」「ゴミ箱はキッチンに一つあれば十分」。その後、家を建てる場所を探し始めます。ぼんやりと、緑のある暮らしというキーワードが浮かんでいたんですね。2人の実家がある東大阪市で、1年間探したけれど、見つからない。夫が「思い切って山を越えてみよう」と。

それで生駒に向かったんですね。

それまでは、すごく遠いイメージがあったんですけれど。生駒は想像以上でした。訪れたその日に、生駒暮らしを決めたんですよ(笑)。もう、ここに住もう。もうここにあったんだ。ここ、ここって。自分たちがずっと探し求めていた“緑”は、木1本というレベルじゃなくて、もっと緑に囲まれた暮らしだったと。

お住まいは、斜面に立っていますよね。地形は、どう考えましたか?

新鮮でした。崖地も嫌じゃなかったんです。むしろ自然な地形が残っていて、面白いな。視界が開けていいなとも、思いました。日を改めて市内を巡ったのち、設計士さんにお願いして、この家を建てました。生駒駅からは徒歩10分ほどで通勤もしやすく、家の前では、農家さんが畑仕事をしているんですよ。

買う暮らしから、つくる暮らしへ

この家を建てたことで、暮らしはどのように変わったのでしょうか?

右喜男さん:家で過ごす時間が増えましたね。大阪住まいのときは、休日もほとんど外へ出かけていました。美味しいコーヒーを飲みたくなったら「どこのカフェに行こう?」って。今は教室に通い、家で豆を挽いてコーヒーを淹れる日々です。

裕子:「なかったら買おう」から「いるものがあったらまずつくろう」へ変わったよね。家の裏には、小さな法面(のりめん)があります。ぼうぼうに伸びていた草を手入れして。息子の康平が生まれた年に、栗の木を植えました。

康平が大きくなってからは、3人それぞれに好きな木を植えました。康平がサクランボ、わたしが梅で、この人がオレンジ。

一つずつ、家族でつくってきんですね。最初から上手にできましたか?

失敗もたくさんしています(笑)。康平が生まれてから、週1回のペースでつくるようになったのが天然酵母のパンです。これがうまく発酵しなくて。数年経って、生駒にあるパン教室coeur(クール)さんで教わり、やっと膨らむようになりました。

仲間に、ここで何かをしてもらえたらいいな

今一番楽しみなことはなんですか?

裕子:隣、ですかね。ここに住み始めてしばらく経ち、お隣が空き家になりました。そこを勢いで購入したんです(笑)。わたしたちがやりたかったことの一つが、家族でのリノベーション。みんなでやれたらきっと面白いだろうと。4年かけて、手を入れてきました。

この家は、どのように活用される予定ですか?

近しい人たちが、集える場になればと思います。ここでの暮らしが始まって、色々な人と出会えたんです。家族で手づくり市に行き、作家さんと知り合いになれたり。わたしが写真教室に通うことで、カメラ仲間ができたり。あるいは、会社勤めをしながら、とてもおいしいカレーをつくる人に出会ったり。そうした方たちに、ここで何かをしてもらえたらいいなって。

開かれた場所にしていくんですね。

そうなんです。これから何ができるか、すごいワクワクしてます。

(2018.10.06)

いいサイクルはじめよう、いこまではじめよう

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