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「好き」を活かしてローカルフォトグラファーに

生駒市内のイベントや地域行事などで会場を動き回ってシャッターを切る中村京子さん。得意な写真を活かしてカメラマンやライターをしています。地域で写真を撮るようになったきっかけや写真に込めた想いについてお話を聞きました。

中村京子さん

北海道釧路市生まれ。松江、広島、福岡、大阪などを転々とした後、2008年より生駒市在住。子育てのかたわら、カメラマンやライターとして幅広く活動中。人と自然とクラシック音楽が好き。3児の母。

まちで撮ることに出会う

写真を撮るようになったきっかけは?

社会人1年目のボーナスで初めて一眼レフカメラを買いました。高校の頃、親友に写真を褒められたことを覚えていたんですね。仕事で多忙を極めるなか、独学でカメラを学んで自分を解放できるツールとして趣味で写真を撮り始めました。
しかしその後3人の出産・子育てに追われ、気づけば十数年、子どもの写真すらほとんど撮っていませんでした。
移り住んだ生駒で見つけたいこまち宣伝部は1期のときから見ていましたが、子育てがひと段落ついた6期目でようやく入部を決意しました。

幅広くお仕事されていますね。

ありがたいことに、いこまち宣伝部の任期を終えてからもお声がけいただくことが増えて。イベントや伝統行事を撮影したり、ライターをしたりと地域に関わっています。
自分の肩書きやポジションにとらわれない広い視野で物事を見ること、自由に考えることを大事にしています。もしかすると、この考えが仕事の幅広さにつながっているのかもしれません。

いま、私が写真を撮る理由

生駒のひとにフォーカスした写真が多いですね。

何より自分が住むまちだから、ということが大きいです。

それと、取材していく中で地域の担い手の減少問題が見えてきました。地域の伝統行事や神事を昔から続けてきている人たちの努力や誇り、継続することの価値は、誰かが取り上げないと表に出ないし伝わらないんじゃないかと思うように。その土地に住む人や関係者以外立ち入れないことも多いのですが、私が写真を撮りに来た想いを根気強く伝えると、快く受け入れてくださったり、相手の方から「撮りにきて」とお声掛けいただくこともありました。

閉じていた心のトビラが開く瞬間に立ち会うたびに、“私にこそできることがある。伝えなきゃ”と思いました。

どうしてそこまで人に寄り添おうとするのですか?

人の内側が見える瞬間を撮りたいからです。輝いている瞬間ではなく、当たり前の日常の中で笑っている素の一瞬を撮りたいんです。素の部分をどう引き出し、どう写真にとり込むかを大事にしています。撮る人撮られる人ではなく、同じ土台に立って本音でつながり合いたいと思って接すると、私の思い描く写真が撮れることが多いんです。

“そのままの自分でいいんだ”、“ありのままで大丈夫なんだ”と、相手にも私が撮った写真から安心や温かさを感じてもらえたら。そんな風に人を肯定することで、まちの人や生駒のまちを元気づけられたらいいなと思って活動しています。

仲間を増やしていきたい

最後に、これからやってみたいことはありますか。

私の写真で一人でも多くの人に地域の価値を知ってもらうきっかけになればうれしいです。

ただ、私一人ではやりきれない…。そこで「大人の体験学習~Enjoy!ローカルフォト街道~」と題した写真講座を今年スタートし、同じ想いの仲間を増やそうとしています。

また、これまで撮影した写真を多くの方に見てもらえる機会を作れたらいいなと思っています。写真展か何か、どんな形になるかはまだわかりませんが。

(2024.1.4)
ライター:いこまち宣伝部5期生 田村るみ/カメラマン:いこまち宣伝部6期生 さくさく

いいサイクルはじめよう、いこまではじめよう

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