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不思議な縁が結ぶ最狭のライブハウス

生駒レイブゲイト

生駒駅から徒歩3分の場所に、コロナ禍にも負けず22年間、営業を続けるライブハウスがあります。個人練習ができたり、ライブを開催したり、高校生が企画したイベントをすることも。地下の空間には、どんな世界が広がっているのでしょうか。

不動産の営業マンがいつのまにか

不動産の営業をしていたオーナの須藤さん。お客さんの勧めから独立し、4店舗のカラオケボックスを経営していましたが、生駒以外を閉めることに。その時、店長を任せていた人から「ここでライブハウスをやってみてはどうか」と提案がありました。
「私自身、音楽とは縁もゆかりもありませんでしたが、とりあえず、やってみようと始めました」。スタジオを安く借りられることが、学生を中心に口コミで広がり、デビューを目指して練習に励む若者やお笑いライブを開催する人が訪れるようになりました。

心と身体がぐっと近づく異空間

レイブゲイトの最大の魅力は「狭さ」。地下1階にあるライブスペースは、一面がフラットで、ステージと客席に明確な境界線はありません。スタンディングで最大80名が収容できます。
時には、マイクスタンドの目前まで観客が詰め寄ることもあり、初めて訪れた人はその近さに驚くほど。演者と観客が同じ目線に立つことができ、余計なものが一切ない至近距離の環境だからこそ、熱狂的な雰囲気が生み出されます。このライブでの一体感や盛り上がりは、ここでしか味わえない唯一無二の楽しみです。

ハコは小さく夢は大きく

コロナ禍で、状況は一転。ライブの予約がぴたっと無くなりました。しかし、ここから羽ばたいていったアーティストや音楽を愛する生駒の人々から励ましの言葉や応援をもらい、現在、店舗を改装し、今まで以上にお客さんに楽しんでもらえる空間に改装することを計画中だそうです。音楽で生駒を盛り上げられるように、生駒山麓公園で野外フェスを開催する野望も話してくれました。
ライブハウスを訪れたのは、今回が初めてでしたが、非日常の雰囲気に終始ワクワク。音楽好きの人はもちろん、これまで縁がなかった人もスケジュールをチェックして訪れてみると、新たな楽しみが見つかるかもしれません。

(2023.3.16)

WRITER 岡野智之

生駒生まれ、生駒育ち。趣味はお散歩。生駒商工会議所職員。商売をされている方々の経営をサポート。座右の銘は「ハードルは高ければ高いほどくぐりやすい」。日々変わった目線で、おもしろいことがないかと生駒を歩き回っている。いこまち宣伝部7期生。

心地よい暮らし、温かな人、おいしいお店、みんなで楽しめるイベント…。
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