楽しみに来てくれるお客さんがいるから

提供するメニューは100種類以上。カレーやハヤシライス、ピラフやスパゲティ、角煮丼などの他に、マスターが専門店で修業を積んだパンケーキや季節のデザートも人気です。

お客さんのリクエストで増え続けたというこれだけのメニューを、いつでも提供できるようにするのは並大抵のことではないと思いますが、マスターは「楽しみに来てくれるお客さんがいるから減らされへん」と笑っています。

その原動力は「明日はなにが起こるかな」という楽しみ。
子どもの頃、親に連れられて店に来ていた子が、今度は親になって来てくれることもあり、人とのつながりの中で感じる年月の流れを楽しみながらお店を続けています。

変わらないでいる

「お店に来る人は、ここが変わらないことを求めてるかもしれんね」

取材中、マスターがふとこぼした言葉が印象的でした。
ログハウス調の壁はすっかりあめ色に変わったけれど、ここに沁みた時間がそのまま居心地の良さになってにじみ出ている店内。

店の扉を開ける時、思わず「ただいま」と言いそうになるのは、マスター夫婦が変わらずここに居てくれるからだと気が付きました。

マスターの好きな雑誌や音楽、響子さんの好きなアクセサリーや雑貨を揃え、時間の許す限りゆっくりして欲しいという思いから、夜10時まで営業しています。

音楽好きも集える場所に

「突然ですが、来週から月に一度、オープンマイクやりま～す」とお知らせがあったのは、2019年の秋でした。その名も「オーマイ風風」。

音楽好きが集まり、交代で好きな楽器を演奏したり歌ったり。聴くだけの参加もOKです。マスター自慢の音響機器を使い、感染症対策も万全に開催しています。

いきいきと演奏する参加者を見て、マスター夫婦も嬉しそう。月に4日しかない定休日の1日をこう過ごすお二人の笑顔を見ていると、このまちにCafe風風があることの幸せを感じずにはいられません。

美味しいものを食べてほっこりしたい時は、ぜひ訪ねてみてくださいね。

(2022.3.24)