つくることから生きる力を学ぶ
アトリエ e.f.t. 生駒校
子どもたちが「つくる」を通して生きるチカラを学ぶ教室。ワクワクする時間を過ごすことで、自分の好きなこと、やりたいことを見つける体験型レッスンが好評。型にはまらないプログラムは生きる力を育てます。
先生がいない教室?!
もともと自動車販売店だった空き店舗をリフォームして、2017年12月に開校したアトリエe.f.t.。アトリエと言っても絵を描くだけの教室ではないんです。
ある日のレッスンは「動く影絵、暗闇タウン計画! 」。お題が発表されると、子ども達はストローや紙コップ、紙粘土、セロハンなど、道具や材料を自分たちで選んで、一人ひとり自由に表現します。
「じゃあ、先生は何をするの?」と親は思ってしまいますが、このアトリエには「先生」が存在しません。講師の皆さんは、子ども達のサポートスタッフ。初めてアトリエに来た子は、画材や道具の指定なしで、 何を作るかも指示されない状況に戸惑うそうです。
スタッフは「何を作りたい?」と気持ちに寄り添いながら、試行錯誤する過程を見守り、困っていたらサポートをする存在です。
失敗の中には新しい発見がある
子ども達や保護者から、親しみをこめて「ダダさん」と呼ばれる代表の吉田田タカシ(よしだだ たかし)さんは「失敗の中には新しい発見があります。だから、失敗を経験することこそが大切」と言います。成功した時は一緒に喜び、褒めることで自己肯定感をアップさせることも心がけています。
ダダさん自身、生駒で子育てをしています。一番驚いたのは、教育熱心で、あふれんばかりの愛情を注いでいる「お母さんたちのパワー」。ともすれば学校の成績を上げることに向きがちなそのパワーを、子どもの将来の本当の幸せの為に向けられないかと 、大阪市中央区で開校していたアトリエe.f.tを生駒でも始めることにしました。
ワクワクする体験を
ダダさんと話していると、苦手意識のあることになかなか手を出せない自分に気付きました。大人がそれを克服するには、子ども達の10倍の時間がかかるとか。「子どもたちに今やってほしいこと。それは知識や暗記じゃなくて、ワクワクする体験。つくるプロセスを大切に、トライ&エラーを繰り返すことが重要」とダダさん。 「子どもたちが自分でしあわせな人生を築くために、今必要なことは何か?」を考えるきっかけになった取材でした。
(2019.2.15)
- アトリエ e.f.t. 生駒校
住所 : 生駒市壱分町763−2 壱分駅から徒歩約2分
電話番号 : 06-6764-6086(e.f.t.大阪校)
時間 : 火・木曜日16:45~18:45、土曜日10:00~12:00
駐車場 : 7台 - https://eftosaka.com/kodomo.html#
WRITER 中垣由梨
生駒生まれ、生駒育ち。フリーランスのグラフィックデザイナー。地域をITで盛り上げる「CODE for IKOMA」メンバー。家庭と仕事以外に「地域」に参加すると、人とつながって、新しい自分を発見したり、活動の意欲になったりすることを実感。趣味はカメラ。楽しみながら、大好きな生駒を撮影したいです。(いこまち宣伝部3期生)