二ホンミツバチが繋ぐ未来の生駒
ニッポンみつばち研究所
「ニッポンみつばち研究所」は生駒山の麓で日本固有種であるニホンミツバチを自然養蜂で育てています。主催する養蜂スクールでは、はちみつの生産についてはもちろん、自然の恵みや環境とのつながりについて楽しく学べます。
目的は「はちみつ」をとることではない
主催者の一人、清野さんがみつばちと出会ったのは、ニュージーランドでの暮らしの中でした。現地では「はちみつ採取のため」ではなく「みつばちを守るため」に養蜂するカルチャーがあり、自然と共生し、守るという心豊かで持続可能な暮らしに感銘を受け、現地で養蜂の資格を取得されました。
みつばちと共に守る地球
植物の受粉を手伝うみつばちは、「絶滅すれば人類は4年で滅びる」とも言われるほど、生態系の維持に欠かせない存在。中でも日本古来の品種であるニホンミツバチは多様な蜜源から蜜を集め、広く植物に受粉をもたらすため、日本の生物多様性の要となっています。
ニホンミツバチを守ることは森を守ることであり、自然や地球を守ることにつながります。ニッポンみつばち研究所はそんな自然の恵みや生態系について楽しく学び合う養蜂スクールを開いています。
やさしさが宿る養蜂の手順
養蜂スクールでは巣箱を手作りし、野生のニホンミツバチを巣箱に呼ぶところから実践します。取材に訪れた日は、蜂蜜の採取から試食までを行いました。まず、巣の蜜が貯められている部分を慎重に切りだします。丁寧に作業する様子は、みつばちを驚かせたり傷つけたりしないようにする深い配慮と愛情を感じます。
一般的な養蜂では遠心分離機で蜜を搾りますが、ここでは自然に滴り落ちる一滴一滴をじっくり待って採取します。風味は環境に左右され、みつばちが巣に入らなければ採蜜すらできないという、自然と対話するかのような姿勢に心を打たれました。また、はちみつはみつばちの貴重な食糧なので、冬を越せるようあくまで余剰分しか採取しません。
愛情たっぷりに見守られ、育まれたはちみつの美味しさときたら… 気になる方はInstagramからお問い合わせください。
WRITER UCO
生まれも育ちも奈良市。現在は大阪市で育児をし、生駒市でヨガスタジオを営む。知れば知るほど面白く、奥深く、尽きることない生駒の魅力にどっぷりはまり中。平日日中は生駒で過ごし、休日も息子と一緒に生駒で遊ぶことも多いため、「住めばいいのに」と自他ともに感じている。「今日も今日とて生駒」のプチデュアルライフを満喫中。いこまち宣伝部10期生。










