【レポート】いこまちマーケット部vol.4
10月8日(日)、「いこまちマーケット部(以下、マーケット部)」4回目の講座を開催しました。
マーケット部の目標は、このまちに暮らす喜びを感じられるマーケットをつくること。
冒頭に、講師の鈴木美央さんから「規模の拡大を目指すのではなく、無理なく続けられることを大切にしたい」と提案がありました。
また、「お金で解決できない状況になれば、人に助けを求めるので結果的に仲間を増やせますよ」というアドバイスもあり、小規模なマーケットの魅力を共有しました。
この日のテーマは、マーケット部で大切にしたい「ステイトメント」を決めること。
これまで3回の講座で話し合った内容から、市職員が5つのステイトメント案を出しました。
一つひとつに、部員の皆さんが大喜利形式で意見や感想を出し合います。
◇日常の延長にある休日の過ごし方を提案する
一つ目のステイトメント案には、
・朝起きたときに、コーヒーを飲む感じでふらっと参加したい
・言葉が長い
・休日に働いている人もいるので「休日」という言葉は使いたくない
・日常と休日が同じ文章の中に並ぶのが違和感
・マーケットで買ったものは日常に使うので、「日常」という言葉は納得できる
・日常を延長しよう、拡張という感じ
といった意見が出され、「日常を広げよう」に変えることが決まりました。
◇関わり合う機会をつくる
◇多様性と寛容性を表現する
この二つのステイトメント案には、
・関わり合うことを求められるのは少し重たい
・知らない人と共通の話題を探すのは難しい
・何となく関われる空気づくりをするくらいでいい
・「一人でも、この場にいたい」という人も受け入れたい
・goodじゃなくて、OKという意味にしたい
・意味はわかるけれど、もっと簡単に伝えたい
・多様性や寛容性をその場にいる人が感じられるといいなと思う
・ボーダーをひかず、人にやさしくできる場でありたい
・毛布のようにあたたかい安心感がある場
といった意見が出されました。
「ひとりでもだれかとも」「普通って何?」に変えることになりましたが、講座後に「ひとりと、複数を分けていることに違和感がある」という声があがり、継続して検討することに。
◇お金とモノ以外も交換しあえる場にする
・言葉を交わしたり、笑顔を交わしたりするのもOK
・何も買っていないけど良かったなと思える場にしたい
・お金とモノの交換以外も楽しみたい。買い物以外だけじゃないということ
などの意見を聞き、講師の鈴木さんと若狭健作さんが「交換することは、関わるという行為そのもの」「お金を介したギブ&テイクの関係をアップデートするということですよね」と話し、「お金とモノ以外も交換しよう」に変わりました。
◇誰かに話したくなる豊かさをつくる
・私は、これが一番好き
・「これ、いくらやと思う?」という話でもいい。
・「豊かさ」じゃなくて「おもしろさ」
・「豊かさ」は裏テーマにしたい。話したくなる時点で感動を共有しているから豊かだと思う。
といった意見が交わされ「誰かに話したくなる出来事をつくろう」に変わりました。
対話を経て、現段階でのいこまちマーケット部のステイトメントは、まず
◇日常を広げよう
◇お金とモノ以外も交換しよう
◇誰かに話したくなる出来事をつくろう
の3つが決まりました。
5つは多いのではないかという意見もあったので、それを踏まえて残りの二つをどうするか考えます。
この後、いよいよ実現に向けて具体的な役割を決めます。
役割を固定化すると、「これは私の担当ではない」と縦割りなってしまうこともあります。今回は、一人ひとりの主体性を大切にしてマーケットをつくりあげることが目標。あらかじめ役割を提示せず、自分のやりたいことを紙に書いて、似たようなことを書いている人同士でチームになる方法をとってみました。複数やってみたいことがある人は、もちろんそれもOK。
まずは、「出店者調整」「空間設計、会計」「広報」「音楽」「イベント企画」の5つにわかれて、吹奏楽部のようにパートで話し合い、それを全体で共有するという形式で進めることになりました。
これからは、SNS上でのチームと月に1度のオンラインミーティングで進めていきます。
どんなマーケットになるか、どうぞお楽しみに。
写真撮影:いこまち宣伝部6期生 中村京子
■これまでのマーケット部のレポート
1回目講座/好きなマーケットを伝え合おう
2回目講座/マーケットがある日常を考えよう
3回目講座/いこまのマーケットを考えよう
■マーケット部募集ページ
いこまちマーケット部、はじまります
■過去のマーケットに関する講座レポート
スタイリングウィーク2022「マーケットでまちを変える」
2023.10.20 UP