【レポート】いこまちマーケット部2期生 vol.04
11月2日(土)に、最後となる4回目の講座が開催されました。いよいよ実現に向けて話し合う回です。
マーケットのこれからのこと
3回目の講座のあと、マーケット開催日とやってみたいことのアンケートが部員に取られました。それにより、次のことが決まりました。
・内容は「部員たちがやりたいことを持ち寄る」
・オンラインで引き続き相談会を実施
・看板、焚火、チラシなど希望者がいたら担当できる(事務局がサポート)
・参加の仕方は当日のお手伝いだけでもOK
「自分でもやりたい」と思ったときに実現可能なマーケット、自身が楽しめるマーケットを目指し、経費や準備などそれぞれの負担がなるべく少ないやり方で開催を目指す方向で合意が取られました。
やりたいことを共有しよう
事前アンケートをもとに、各々のやりたいことが共有されました。
「マーケット部に応募したきっかけでもある、誰もが居場所と出番があるような地域共生の場をマーケットで実現したい。ひとつブースを借りて、やってみたいと思う人がスタッフとして関われたらいいなと」という意見には、「チームを組んで、友達やまわりの人がやりたいことをどんどん広げてやっていったらいいのでは。そうすると自然と出番が広がりますよね」と鈴木さん。
「焚火がとてもいいと思う。会って話せるこの講座自体が、自分にとってここ最近で一番楽しいと思えている」という意見に鈴木さんは「直に会って顔を合わせる機会が大事という意見は、なぜ今マーケットが見直されているかという話にもつながる。生駒ではマーケットが飽和状態と聞くこともあるけれど、みんなそういう機会を本質的に求めているのでは。その象徴としての焚火という位置づけ。焚火を管理しているとコミュニケーションが生まれるし、なにもしなくてもそこにいていい。今回は小さい焚火を複数中心に置いてそのまわりにお店を並べるのが良いのでは」と提案します。
「絵を描いたり教えている部員がいるから、アートなど本物に触れる機会が身近なマーケットにあると良い」という意見には、「それって人からしか触れられないもの。たとえば、お茶。この中に茶道をやっている部員もいますが、商品化されたお茶はたくさんあるけれど、効率化を優先させてしまうと本物に出会う機会がなくなってしまう。人を通せば本物に触れることができますね」と鈴木さん。
そのほか、このような意見も挙がりました。
・農家である自分が作った野菜を売ってみたい
・音楽で楽しめる場づくり
・友達で出店したい人がいるのでぜひ推したい
・親がごはんを食べている間に子どもを見守るサービス
・子どもがごろんと寝転べるスペース
・撮影コーナー。家族の写真をちゃんとしたカメラで残したい
・司書さん出張のおすすめ本紹介コーナー
・マーケットの概念を壊すようなマーケット
・お惣菜やお弁当を売りたい
・アートのワークショップ
・コーヒーの代わりに抹茶やお茶を出せるといい
・ハンドマッサージと、それを受けたいお母さんのための託児
「既存のマーケットという枠を外すのに苦労していた1期生だったのに比べて、2期生は『物を売る』という話より『幸せや人生』についての話が多く、向かう方向が全然違うのがおもしろいと感じる」「これまで当たり前だと思って受け入れていたことに実は納得がいっていなかった、我慢していたと気づいた、これまでそれを出す場がなかったからこそ1回目の講座からみんなの想いがあふれ出た。そんな場づくりも2期生が大事にしていきたいことだと感じる」と、鈴木さんがまとめます。
やりたいこと、出店したいものが次のように整理されました。
2期生が大事にしている価値観を伝えられるマーケットにしたい一方で、ごはんや飲み物といったベーシックなものはお客さんに滞在してもらうためにも必要。2期生がやりたいこと以外に、どんなお店があると良いかをもう少し話し合い、このようなアイデアが出ました。
場所を決めよう
「焚火ができる場所」であることに加え、市が管理している・比較的部員たちがやりたいことを詰め込めるという要素を踏まえ、市内の2つの公園が提案されました。
◇イモ山公園
大きな公園で土日は家族連れでにぎわう。白庭台駅から徒歩20分ほど、警備が必要
◇学研奈良登美ヶ丘駅前公園
中規模の駅前公園で、有料駐車場もある。警備は不要、1期生の2回目のマーケット会場
「駅から徒歩20分のイモ山公園は車に乗らない人にとっては大変。来られる人が限られてくる。アクセスの難易度が高い場所のように思える」という部員の意見には、「赤ちゃん連れでベビーカーを押している人、足が不自由な人などいろんな人に来てもらうことを目的にする今回のマーケット。どういう人に来てもらいたいか、どうやったら来てもらえるかの話も含めて、アクセスが良いという点は大事ですね」と鈴木さんも同意します。
雨の場合の質問が出ると、「次の1期生のマーケットは雨でも開催予定。一般的には室内への会場変更はめずらしいパターンで、大雨だと中止、小雨は決行なことが多い。あとは延期日を設けるかどうか。当日キャンセル可にしているマーケットもある。出店者さんの気持ち次第なところもあるので、そこに任せている」と鈴木さん。
今後の自走を考えると警備のいる公園よりいらない公園の方が良い、アルコールを出すとしたら駅に近い方が良いといった意見も出て、会場は学研奈良登美ヶ丘駅前公園に決まりました。
マーケットの名前を考える
今回のマーケットの目的は“人と人が直接会うことによって対話が生まれ、自分の考えや想いが整理されていろんな人の居場所ができる”こと。
1期生とはマーケットの中身が全く違うのでブランディングを分けてはどうかという意見が2期生の中から挙がったこともあり、新たにマーケット名を考えることになりました。“いこまちマーケット部”は副題として残すことになりました。
Takibiマーケットbyいこまちマーケット部
焚火市byいこまちマーケット部
焚火いこまbyいこまちマーケット部
など、さまざまなアイデアが出ました。マーケット名は、引き続きオンラインミーティングで検討することに。
4回の講座を通して、2期生の方向性やコンセプトが固まりました。このあと開催日まで鈴木さんも交えて何度もオンラインで対話を重ねていきます。1期生でもそうだったように、足し算引き算を繰り返しながら、その間に起こるであろう予期せぬ化学反応や苦悩もすべて味わい尽くしてほしい。その先に見える景色がきっとあると思っています。1月にどんなマーケットが出来上がるのか、今から楽しみでなりません。
レポート:いこまち宣伝部5期生・いこまちマーケット部1期生 田村るみ
写真撮影:いこまち宣伝部6期生 中村京子
■これまでの講座レポート
1回目講座/好きなマーケットを伝え合おう
2回目講座/マーケットがある日常を考えよう
3回目講座/生駒のマーケットを考えよう
■マーケット部募集ページ
いこまちマーケット部2期生を募集
■いこまちマーケット部1期生に関する記事
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【レポート】いこまちマーケットを開催しました
2024.11.29 UP