good cycle ikoma

もう一つの仕事は農業。生駒で農家になるという選択。

高山町と小平尾町の畑で、農薬や化学肥料を使わないからだ想いの「やさしいやさい」を育てる「こぐまファーム」の青山さんご夫妻。いこまファーマーズスクールをきっかけに新規就農し、資史さんは行政書士として働きながら就農する「半農半X」を実践しています。仕事を掛け持ちしながら、畑に通うお2人。どのようなきっかけから農家になったのかお話を聞きました。

青山資史さん・佳子さん

2022年、広島から大阪を経て生駒市に移住。資史さんは神奈川県出身。佳子さんは埼玉県出身。こぐまファームとこぐま行政書士法務事務所の二足のわらじで、生駒で農業を営んでいる。

トンネルを越えた先の別世界

どうして生駒に移住されたのですか?

2人とも元々は関東生まれで、仕事の関係で北海道や広島県で暮らしていました。大阪に住んでいたある日に2人で生駒へドライブに出かけました。トンネルを抜けると、景色が一変。大阪の近くに自然の残るこんな地域があるんだと驚きました。それが生駒との最初の出会いです。利便性もとてもよく、里山の風景が残るこの地域で暮らしたいと、すぐに家を探して移り住むことにしたんです。

きっかけは広報「いこまち」

農業をはじめたきっかけは?

転居してすぐ、近くのコンビニに行くと、広報紙「いこまち」が置いてあるのが目に留まりました。手に取ってみると、そこに市が初めて主催する「いこまファーマーズスクール」の受講生募集のお知らせが掲載されていたんです。この講座は、農業未経験者を対象に農業を一から学べて、「半農半X」という形で働きながら本格的に農業を学べるというものでした。元々農業に関心があったため、迷いもなくすぐに応募しました。

いこまファーマーズスクールではどんなことを学びましたか?

鍬の使い方から種まき、収穫までの農業の基礎を学びました。前期と後期の講座に参加をして年間を通じ、夏野菜や冬野菜を20~30種類ほど作りました。以前自分で栽培して上手くいかなかったトマトが採れた時は本当に嬉しかったです。生駒で就農された先輩農家さんのところに見学にも行きました。ある時、先輩農家さんから「生駒は農業をするのに向いている。大阪や京都にもアクセスがとてもよく、道の駅や直売所などの販路も多い。」という話を聞きました。「そうか、作れたら売るところはあるのか」と意外に思い、自分も農家になれるかもと思うようになりました。

人生には3回チャンスがある

農家になると決めたきっかけを教えてください。

私たちも元々農家になるなんて全く思っていませんでした。当時の講師である増田元信先生に「人生には3回チャンスがある。それを掴めるかどうかだ」と言われたことがあって。農業を通して出会った色々な方の影響から、これは自分にとって最後のチャンスかもしれないと思いました。ファーマーズスクールでの繋がりから、卒業後に地元農家さんのところで研修を受けさせていただけたり、タイミングよく農地とも出会うことができました。また他の仕事をしながらスタートを切れたのも、私たちにとっては大きかったですね。

行政書士と農業。どのように仕事を両立されていますか。

生駒に移り住んでから、行政書士として独立しました。毎日畑で作業をし、行政書士の仕事もしています。夏場だと早朝に畑で作業を済ませ、日中の暑い時間は行政書士としての仕事、夕方はまた畑に戻るという日々。農業は自然相手なので天候次第で予想外の事態が起こることも多々あります。1日の中で、2つの仕事を行ったり来たり、様子をみながらバランスを取って働いています。

やさしいやさいを届ける

野菜を育てる上で大切にしていることはありますか?

農薬や化学肥料を使わないからだ想いの「やさしいやさい」を育てるという私たちの思いを大切にしています。
野菜を食べてくれる方たちにもやさしく、自然にも環境にもやさしい、食べた瞬間にからだがほっとする野菜を届けていきたいです。野菜作りにはやっぱり土づくりが一番の肝だと実感しています。いい土にするために、高山の竹を使った竹炭と落ち葉を土に混ぜ込むと、土がふかふかになって野菜がおいしくなるんですよ。

これからの目標について教えてください。

ファーマーズスクールや「いこまレストラン」をきっかけにできた繋がりで、市内のマルシェや朝市に参加する機会が増えました。地元の方に生駒で育った野菜を食べていただき、生駒産の野菜に興味をもってもらえたら。学校給食にも野菜を届けていきたいので、沢山の量の野菜を卸せるように生産量を増やすのが目標です。生駒といえば「○○○」と言われるような特産物づくりにも挑戦していきたいですね。

農業に興味がある人は何から始めたらいいでしょうか?

いきなり農家になるというのは難しいと思うので、まずは家庭菜園からはじめてはいかがでしょうか。実は私たちもベランダ菜園からはじめました。本格的に野菜作りに取り組みたいのであれば、遊休農地を借りて畑を耕してみるのは本当にお勧めです。もちろん、いこまファーマーズスクールの受講も。生駒市役所の農林課にいけば、親身に相談に乗ってくれます。四季を折々に感じて、土に触れて、太陽を浴びるのはとても気持ちいいですよ。

(2026.3.24)

WRITER 松山由実

生駒市出身生駒育ち。小さい時の遊び場は田んぼや竹やぶ。生駒の自然に囲まれて育つ。改めて生駒のことをもっと知りたいといこまち宣伝部の活動に参加。今まで気付いていなかった生駒の魅力をたくさん再発見中。いこまち宣伝部9期生。

PHOTOGRAPHER 中垣由梨

生駒生まれ、生駒育ち。フリーランスのグラフィックデザイナー。地域をITで盛り上げる「CODE for IKOMA」メンバー。家庭と仕事以外に「地域」に参加すると、人とつながって、新しい自分を発見したり、活動の意欲になったりすることを実感。趣味はカメラ。楽しみながら、大好きな生駒を撮影したいです。(いこまち宣伝部3期生)

いいサイクルはじめよう、いこまではじめよう

いいサイクルはじめよう、
いこまではじめよう