ほっと一息、高山のお母さんカフェ
café遊
昔ながらの田園風景が広がる高山町に、古民家を改装したお店があります。店内をのぞくと「いらっしゃーい。こんにちは」と、明るく気さくなお母さんたちが出迎えてくれて、まるで親戚の家に遊びにきたような気分になります。
土曜日のお昼が待ち遠しい
平日は喫茶のみ。ファンの多いシフォンケーキは、ふわっふわで季節ごとに変わるフレーバーも楽しみのひとつです。お店のお母さんたちは、手仕事をしたりお客さんとおしゃべりをしたり、店内にはゆったりとした時間が流れています。
ランチを提供する土曜日は、一週間で一番にぎやか。和洋中と週替わりの定食を目当てに、県外からもお客さんが来ます。丁寧に作られた料理はどれもおいしくて、ボリューム満点。土曜日のお昼を楽しみにしている常連さんも多いほどの人気ぶりです。
持ちものは遊びごころ
お店を運営するのは、高山に住む8人のお母さんたち。ボランティアで働いています。メニューはどれもリーズナブルで、ランチで使う野菜を自家栽培で持ち寄るなど工夫しているそうです。
とはいえ、細かい原価計算などはせず、「来てくれる人が喜んでくれたらいいんです」と話します。 一緒に働く仲間やお客さんと楽しく過ごす時間が、お母さんたちにとってプライスレス。自分たちで居場所をつくるのは、素敵な生き方だなと思いました。
遊びの先にあるもの
「地元の人が楽しいひとときを過ごせる場所がほしい」と考えていた、代表の中谷ひろみさん。ある日、自宅の隣にある古民家が売りに出されました。「知らない人が住むなら、私が買おう」と古民家を買いとり、友人たちに声をかけ、カフェ遊が生まれました。
「最近は、高山以外のお客さんが多いですが、今のままで十分。家にいるより楽しくて、子どもが来てくれると孫のように嬉しいです」と話してくれました。生き生きとして、いつも楽しそうなお母さんたち。ずっと元気でいてほしいなと思いました。ぜひ「あそび」に行ってみてくださいね。
(2023.10.25)
- 住所 生駒市高山町4241-2
電話番号 0743-78-0039
営業時間 平日10:30~16:00、土曜日 11:30~16:00
定休日 木、日曜日
WRITER いくもさちこ
三重県志摩市出身、2010年から生駒在住。海が恋しいです。趣味は、作ることと食べること。家族が食べる野菜を、畑で育てています。いつか自分が育てた小麦で、お菓子やパンを作りたいなぁと日々妄想中。男の子と女の子のお母さん。(いこまち宣伝部8期生)