親子で叶えたガレージの中のたこ焼き屋さん
mago6
地元に愛されるたこ焼きと駄菓子のお店「mago6(まごろく)」。萩の台駅近くの住宅地にある大きな看板が目印です。店主の内田美恵子さんと、娘の西田麻美さんが自宅のガレージを改装しオープンしました。連日子どもたちでにぎわうお店を親子二人三脚で切り盛りしています。
月替りのオリジナルたこ焼きが人気
定番のたこ焼きは、子どもでも食べやすいようにタコと天かすのみ。のり塩やポン酢ソースなど豊富なメニューが特徴です。特に人気なのが、合挽ミンチ肉とコンニャクを甘辛く炊いた具材を入れた「ミンチ焼」。他にも、たくあんとお餅、にんにくとラー油、しそとちくわを組み合わせた味付けなど、アイデア満載です。
夏はかき氷に、駄菓子をトッピングするのがmago6流。金平糖やパチパチはじけるキャンディを添えるだけで不思議な味に変化します。
目移りする駄菓子が満載
麻美さんが担当する駄菓子は、お店のInstagramで毎日のように紹介しています。日本のお菓子だけでなく、海外で人気なお菓子も取り揃えていて、それを目当てに遠方から訪れる人もいるほど。おもちゃ箱のような世界がガレージの中に広がっていて、子どもの頃、貨物のコンテナボックスでお店をしていた駄菓子屋さんを思い出しました。
今も昔も駄菓子屋さんを訪れる子どもたちの姿は変わらず、小さな手にお小遣いを握りしめて、何を買おうか品定めしています。
夢を叶えた母と娘の温かいお店
たこ焼き担当の美恵子さんは、いつか自分のお店を持つことが夢でした。73歳で挑戦できたのは、娘の麻美さんが背中を押してくれたから。「朝から晩まで働きながら私たちきょうだいを育ててくれた母に反抗して、自分の好きなことばかりしてきました。自由に育ててくれた母に感謝して、次は母が好きなことをしてほしいと提案しました」と、麻美さん。
親子だからこそ言いたいことをぶつけ合ってできた、夢とこだわりが詰まったお店です。地元に愛される理由は、いつも親子そろって笑顔で迎えてくれるからではないでしょうか。アットホームで居心地の良いお店は、地域の子どもたちや家族の憩いの場になっています。
(2023.9.28)
WRITER 磯部良和
東大阪市出身。2000年から生駒市在住。平日は公務員。つながりを大切にする生駒の人たちの少しでも役に立ちたいと思い、写真ボランティアをしています。登山写真や自然写真を撮り続けており、水に関わる仕事に就いたことで水資源を探求する活動を始めました。心穏やかなになる瞬間を表現したいです。いこまち宣伝部7期生。