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生駒を真ん中にして、人と人を結ぶシフォンケーキ

シフクノジカン

募集開始と共に満席になるシフォンケーキの教室が生駒にあります。山本ゆみさんが主宰する「シフクノジカン」。つるりとしてエッジのきいたシフォンケーキは、ほどけるような口当たりと風味豊かな優しい甘みがたまらないおいしさ。もう一つの人気の理由は、彼女がSNSに綴る文章ににじむ、さっぱりとした人柄にもあります。

がんばってみようと思えるきっかけを提供

Instagramでの発信を通して、ファンを増やしたゆみさん。ハキハキと話し、カラッと笑う様子は文面から受ける印象そのものです。
好きなことを通じて、誰かに喜んでもらえるものはないかと考えたとき、真っ先に思いついたのはシフォンケーキでした。レッスンを重ねるうちに、「一人の人間として誰かと出会い、一緒にワクワクする時間を過ごすことで、少しがんばってみようと思えます。私が作りたいのはそのきっかけ」と気づきました。

ゆみさんは、製菓について専門的に学んだことはありません。その分、材料、分量、道具、時にはオーブンを変えて何度も試作と実験を重ねてきました。うまく膨らまなかったり、ひび割れしたり…。失敗の状況を聞いて、原因がわかるのは実体験があるからです。
「私を頼ってくれた人たちには、やっぱり自分にはできないという殻を破ってほしい」と、シフォンのお悩み解決屋さんとして熱く寄り添います。

SNSの文章はラブレターを書くように

洗いものの少なさ、アレンジ、材料の活用方法まで情報がみっちり詰まったレッスンはサービス精神の賜物です。
その熱い姿勢に魅せられて、リピート受講する方も多いそう。
兵庫県から通っている人は「もっと読みたいと思う投稿とツルッとしたシフォンに見とれて、この人に習いたいと思いました」。
「ラブレターを書くようにSNSの文章を作っています。それを受け取ってきてくれる人は、きっと私と気が合うはずだから」と、ゆみさん。

コロナ禍ではオンラインでのレッスンも始め、遠かったので諦めていたという人や海外からの参加も増えました。対面でもオンラインでも、初めてとは思えないほどおしゃべりが弾みます。
それはきっと、ゆみさんのラブレターを受け取った人同士、好みや波長が合う人と人が出会えたから。
シフォンケーキを通して、自分も楽しみながら世界中に住む人達が出会う場所を作り続ける。そんなちょっとした奇跡のようなシフォンケーキの味、ぜひ味わってみてください。

(2023.5.19)

  • 住所 生駒市内(自宅教室のため非公表)
    レッスン日 月によって異なるのでInstagramで確認してください。

WRITER 杉本あゆみ

奈良市出身、2013年から生駒在住。二児の母。趣味はおしゃべりとモーニング巡り。アウトドア好きのインドア派。自然に囲まれた生駒市北部で、家にいながら毎日アウトドア気分を味わっています。ベランダで寝袋から星を眺める、家キャンプがお気に入り。生駒で出会う人が楽しくておでかけが増え、ただいまインドア派は返上中。(いこまち宣伝部4期生)

心地よい暮らし、温かな人、おいしいお店、みんなで楽しめるイベント…。
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