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夢を語りながら飲む1杯のコーヒー

喫茶イレブン

生駒駅から徒歩7分のところにある自家焙煎のコーヒーだけのお店「喫茶イレブン」は、7年前に開店しました。全国からお客さんが足を運ぶ人気店です。なぜコーヒーだけの店が支持されるようになったのか。その理由が知りたくて、生駒市生まれ、生駒市育ちの店主・天白隆洋さんに話を聞きました。

コーヒーだけの店

開店時、天白(てんぱく)さんは28歳。お店を開くまでは飲食業界とは無縁な、「ただのコーヒー好きな会社員」だったそう。
「最初は、モーニングやケーキも出していたんです。ある時、自分がやりたい事とは違うなと気づいて」。焙煎士として自分を高めていきたいという思いから、「コーヒーだけの店」にすることに。理想のコーヒーを追求し続けていると、だんだんコーヒー豆の卸先も増えていき、今では全国に発送する人気店となりました。

本から始まるコミュニケーション

お店に入ると目に止まるのが、本棚。天白さん自身が本を読むことによって人生が変わった経験から、店内の一角にはオススメの本が並んでいます。本から始まるコミュニケーションもイレブンの魅力の一つ。時には、本をきっかけに話が弾んで涙するお客さんもいるそうです。私も選んでもらった本の登場人物に、その時の自分が重なって思いがけないヒントが見つかったことも。仕事や家事に追われて読書から遠ざかっていましたが、本をまた読みたいと思うようになりました。
「おいしいコーヒーを出すのは当たり前。それ以上の価値をお客さんに提供できる店でありたい」

コーヒーをかけ橋に

天白さんには夢があります。それは、「コーヒーをかけ橋として、生駒と他の地域をつなぐこと」。数年後には市外への移店を検討しているそうですが、「店の場所がどこであっても、生駒の人間であることは変わらないので、その縁をつなぎ続けたい」と話す言葉には希望が満ちていました。
「お客さんと夢や目標について語り合うのが楽しいんですよね」。夢を語り合いながら飲むコーヒーは、嫌なことも忘れて、気持ちをリセットできる一杯になります。
コーヒーだけの珍しいお店なので、私もなかなか1 人で入る勇気がありませんでしたが、今ではふらりと気軽に入れるようになりました。ぜひ店主の人柄とコーヒーへの想いを感じに足を運んでみてください。

(2020.11.19)

 

  • 住所 生駒市東松ケ丘2-14-101
    電話 0743-89-1003
    営業時間  9:00~18:00(土曜・日曜日は17:00まで)
    定休日 毎週火曜・水曜日(臨時休業もあるので、WEBサイトを参照)
  • http://eleven-coffee.com/

WRITER 中垣由梨

生駒生まれ、生駒育ち。フリーランスのグラフィックデザイナー。地域をITで盛り上げる「CODE for IKOMA」メンバー。家庭と仕事以外に「地域」に参加すると、人とつながって、新しい自分を発見したり、活動の意欲になったりすることを実感。趣味はカメラ。楽しみながら、大好きな生駒を撮影したいです。(いこまち宣伝部3期生)

心地よい暮らし、温かな人、おいしいお店、みんなで楽しめるイベント…。
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