あったらいいな。をカタチに
くまのパン屋ウーフ
生駒駅から徒歩7分。木目を基調とした外観と可愛いくまのマーク、そして焼き立てのいい香りが目印です。バゲットのようなハード系のものから動物をあしらった可愛らしいパンまで、多様なラインナップ。生駒や大和郡山のお野菜も使い「おいしさ」にこだわったパンを販売しています。
家族への思いやりが、地域への優しさに
くまのパン屋ウーフは2018年に奈良市から現在の場所へ移転しました。
「生まれ育った生駒でお店を持つことが夢でした」とオーナーの熊村さんご夫婦。お子様の誕生を経て、移転を具体的に考え始めた矢先、ちょっとしたご縁からこの場所と巡り会います。「ここしかない」と運命を感じ、満を持して移転に踏み切られました。パンに使用している奈良県産の野菜はご両親や親戚が作っているもの。家族の絆を大切にされているオーナーご夫妻の温かいお人柄がうかがえます。
2019年にはカフェスペースも設置。
「この辺には公園がないから、ここで休憩してもらえたら」
地域の方の目線に立ち『あったらいいな』をカタチにされるお二人。温かな眼差しが、そのまま地域にも向けられています。
「おいしさ」を軸にした商品づくり
店内の多彩なラインナップの中でもひときわ目を引くのは、創作系のパンです。
「猿沢池」と名付けられたパンには池に見立てられたクリームの上に、鹿がのせられています。鹿やくまの形をしたパンは表情がなんとも言えず、食べるときについつい謝ってしまいそう。ごまかしのきかないシンプルなパンも、斬新なパンも、共通点はずばり「おいしい」こと。
「ごちゃごちゃ説明するより、食べてうまい!と思うものが一番です」
優しい雰囲気のご主人ですが、パン作りにかける想いはとにかく熱く、優しさと男気のギャップがまた魅力です。
「やりたいことをやる」というシンプルな決意
独立前は、大手パン製造販売店で勤務されていたご主人。すべての工程に携ったパンを提供したいと、お店を持つことを決意されました。生駒に移転してからは、イベントにも積極的に出店されています。
「マルシェやママ向けイベントも多い生駒では、多くの人に知ってもらえるチャンスがあります。やりたいと思ったら、まずは一歩踏み出すことです」
オープンから1年。「地域の人に来て欲しい」という願いのとおり、近くの方が多く来てくれるという「くまのパン屋ウーフ」。これからますます地域になくてはならない存在になりそうです。(2019.12.13)
- くまのパン屋ウーフ
住所:生駒市西松ヶ丘10-31 松ヶ丘コーポ 105(駐車場あり)
電話:0743-25-5692
時間:7:00~19:30、木曜日は9:00~19:30 イートインは10:00~18:00
定休日:水曜日と第1・3火曜日 - http://kuma-no-panya.com/
WRITER 齋藤陽子
広島出身。教育関係の仕事に従事し、 2016年、関西転勤をきっかけに生駒暮らしを開始。出産・育児を経て、いこまち宣伝部へ。家と会社の往復経路に過ぎなかったまちが、あたたかい人と自然に囲まれた「いろどり豊かなまち」であることを体感中。趣味は読書と食べ歩き。子どもと行ける美味しいランチスポット探しがマイブーム。(いこまち宣伝部4期生)