地域の人が集うパン屋
HESTIA BAKERY
生駒市松美台にあるパン屋「HESTIA BAKERY(ヘスティアベーカリー)」。大きな間口で外からもよく見える店内には、定番のパンから季節を感じられる限定商品など、いつでも楽しんでもらえるように様々なパンが並んでいます。
パンで人を元気に
パンの種類が一番揃うのは10時すぎ。お目当てのパンを求めて次々とお客さんがやってきます。一番オススメの塩パンは、素朴な材料だからこそ、ちょうどいい塩梅で毎日食べられるくらい飽きのこないパン。焼き立てに出会えると「今日はラッキー!」と、嬉しくなります。
子どもからお年寄りまで幅広い年代の方が食べられるように、親しみやすい定番のパンが多いのが特徴。リピーターの多い食パンやバゲット、惣菜パンやコロネなど50種類以上が並びます。
「行ってらっしゃい」と言いたくて
お店があるのはバス停の近く。松美台に住む人が、生駒駅までの通勤や通学でバスを使うので、たくさんの人がお店に立ち寄ります。
朝早くから来てくれるお客さんに「行ってらっしゃい」と言いたくて、毎日3時に起きて7時にオープンする店主の奥田雅紀さん。出勤途中のサラリーマンに挨拶するなど、一人ひとりへの声かけも思いやりにあふれています。
「小さいときに食べた懐かしの味、生駒でパン屋といえば名前が出てくるようにと、地域に根ざし永く続けていきたい」と話す奥田さん。お店をどうやって地域の人が集う場所にするか、日々アイデアを膨らませています。
手づくりパンは想いのこもった贈りもの
今後開催したいことの一つが、子ども向けのパン教室。「作り方だけを教えるのではなく、失敗することや、自分が作ったもので人を喜ばせる体験をしてほしいです。なにかをつくって生み出すことで喜んでもらえるのが仕事なんだよと伝えたいです」。
そんな奥田さんもパンを作りながら、いつも買ってくれるお客さんの顔が浮かぶそう。私の息子が好きなのはメロンパン。大きくなっても思い出の味として覚えていてほしいし、機会があればパン教室にも行かせてみたいなと思います。
これからも地域のことを想い、地元に根ざして心のこもった贈りものを届け続けるヘスティアベーカリー。ぜひ足を運んでみてください。
(2024,3,30)
WRITER 福井美樹
生駒生まれ、生駒在住。市内の地域交流マーケット「∞MARKET(ビーマーケット)」主宰。20代に市のイベントに参加したことで、普段の生活では知り合えないような地元の人とつながりができました。ユニークな人が多い印象ですが、その分新しいことを受け入れてくれる器が大きい人も多いと感じます。いこまち宣伝部8期生。