生駒で70年、笑顔と季節を届ける青果店
マミーエビスヤ・フルーツショップ
生駒駅南側の商店街「ぴっくり通り」にある青果店マミーエビスヤ・フルーツショップ。竹島豊子さんと、娘の彩稀(さき)さんがお客さんとの交流を楽しみながら、まちの皆さんへ笑顔と季節のフルーツを届けています。生駒で商売を始めて70年以上、地域の移り変わりを感じながら商売を続け、ゆるやかに世代交代しながら、新しい試みにも挑戦中です。
ふらっと寄りたくなる、あたたかいお店
「ぴっくり通りのくだもの屋さん」と言えばご存じの人も多いと思いますが、正式名称は「マミー エビスヤ フルーツショップ」です。常連さんからは親しみを込めて「マミーさん」と呼ばれています。
マミーさんは、毎日旬のくだものがたくさん並べられ、道行く人がちょっと寄って買いたくなるような、あたたかい家族経営のお店です。店頭販売は豊子さんと娘の彩稀さん。豊子さんの夫、祥浩(よしひろ)さんは毎朝市場に出向いて仕入れを、息子の正晃(まさてる)さんは市内への配達を担っています。
ぴっくり通りの歴史とともに歩む
お店の始まりは、ぴっくり通りにアーケードがない昭和25年までさかのぼります。豊子さんのお父さんが米の配給所の隣りで商売を始めました。物資もない時代に魚や野菜も販売していたため、大阪から電車に乗って買いに来るお客さんもいたそうです。
3人きょうだいの中でも一番お店に興味のあった豊子さんは、幼い頃からお手伝い。結婚してからも4人の子どもを育てながら店頭に立っていたので、子どもたちも商店街の人々に囲まれて育ちました。くだもの専門店になりしばらく立った頃、両親から店を引き継ぎ、40年目になります。
新しいことに挑戦し3世代に渡り笑顔を届ける
「いつもたくさんのお客さんが来てくれて本当に嬉しいです」と、豊子さん。「お店がやっていけるのは、夫が毎日早朝から真面目に仕入れをしてくれるおかげ、子どもたちが一緒に働いてくれることも幸せなことで、とても感謝してます。個人商店も果物を作ってる農家さんも、やっていけなくなるのは後継者の問題がありますから」と話してくれました。
最近、彩稀さんは、地域の祭りでくだものを使った新商品を販売したり、イベントでフルーツパフェを販売するパーラーを開催したり、新しいことにも挑戦中です。3世代に渡って生駒で商売を続けるマミーエビスヤ・フルーツショップは、時代に合わせて少しずつ変化しながら、これからも生駒のまちに変わらない笑顔を届けます。
(2024.1.11)
WRITER 小林まっこ
兵庫県出身、2003年から生駒在住。市内で「cocodesign 山の印刷屋」主宰。趣味はカメラとアウトドア。「イコマカメラ部」を運営し、カメラで地域を盛り上げる活動をしています。これからもたくさんの人と関わりながら、生駒から楽しいことを発信していきたいです。(いこまち宣伝部3期生)