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【レポート】写真でまちが楽しくなる「ローカルフォト」

カメラを片手にまちを歩き、生駒ならではの魅力を探す「写真でまちが楽しくなるローカルフォト」を5月25日(土)に開催しました。

カメラが好きな人や、市民PRチーム「いこまち宣伝部」の部員、写真に興味がある高校生や小学生など、多様な19人が集まりました。
なかには、佐賀県小城市や滋賀県長浜市など遠方からの参加者も。

まずは、ローカルフォトの第一人者である写真家のMOTOKOさんの講演からスタートしました。

ローカルフォトは、アートのような自己表現でも、商品を売るためのコマーシャル写真でもありません。
その地域で暮らす「人」にカメラを向け、人と人をつなげる写真のこと。

MOTOKOさんが10年以上関わる女性7名のカメラチーム「小豆島カメラ」。
彼女たちは、旅行冊子によく取り上げられるような名所や自然でなく、地域の小さなお祭りや日常の暮らしを切り口にした写真を発掘・発信し続けました。すると、多くの観光者や移住者が増えたといいます。

キーワードは「見たい・食べたい・会いたい」。
「魅力的な写真を見たら、その地域に行ってみたい、食べてみたい、住む人に会ってみたいと思って行動する人が必ずいます」とMOTOKOさん。

そのためには、ライティングや撮影技術ではなく、カメラを通じて被写体とコミュニケーションを取って、相手の魅力を引き出すことが大事と語りかけます。

「撮ってもらってよかったと感じたら、明日も元気に生きていこうと感じ、気づけなかった自分の魅力を知れます。地域の魅力にも気付くことにつながり、シビックプライドが醸成されていくのです」

 

MOTOKOさんは、ニューヨークタイムズ社が発表した「行くべき旅行先」の事例も紹介。山口や盛岡がランクインしたのは、そこに住む人たちがいきいきと暮らしている様子が伝わっているからと説明しました。

「背伸びした写真ではなく、ありのままの暮らしの営みを撮ることが大事。少し先の未来を想像しながらシャッターを切れば、その写真が未来の道標となり、夢を現実に近づけられます」

MOTOKOさんの講演が終わると、生駒駅周辺と宝山寺参道を歩きながら撮影します。

ルールは、街中で出会った人に話しかけて写真を撮らせてもらうこと。
3グループに分かれ、コースを決めて、それぞれの場所へ向かいました。

参加者の写真も交えながら振り返ります。

 

開業したての民宿や地元で採れたはちみつを使ったカフェ、昔ながらの古本屋や刃物研ぎ屋、参道にある旅館…。
カメラを片手に2時間。まちをじっくりと歩きました。

 

 

個性的な店主や普段通りすぎている何気ない景色…。
参加者の皆さんは、日常に隠れる「宝物」をファインダー越しに見つけていました。

 

MOTOKOさんが「生駒独自の暮らしや文化にたくさん出会えたと思います。生駒の日常を発信し続ければ、いずれ世界一の観光地になれますね」と太鼓判を押していただき、講座は盛況のうちに終了しました。

アンケートには「まち歩きをするとほんの数時間でもいつもは通りすぎてしまうことにたくさん気付き、おもしろいことを発見できた」「近所でも知らなかった場所、人に出会えた」「住むまちに目を向け、まちの人やお店の人とのコミュニケーションをとり写真でもっと発信していきたい」といった感想が並びました。

写真を通じてまちを楽しめた一日。
本市では、今後も生駒の日常を発信し続け、まちの元気を作っていきます。皆さんも日常にある宝物をカメラを通じて探して見つけてくださいね。

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2024.06.12 UP

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