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自由にお山で遊ぶ、開放的なようちえん

いこま山のようちえん

生駒山の麓、通称「お山」を活動場所として、カリキュラムを設定しない自由教育をする「いこま山のようちえん」。友だちや家族、スタッフ(教員)といっしょに様々な体験を重ねています。幼児期に自分自身や仲間と向き合い、たくさんの感情を表に出すことで自己肯定感を育み、成長することを大切にしています。

幼児期に自己肯定感を身につける

お山に、遊具はありません。子どもたちは木登り、崖登り、水遊び、鬼ごっこ、探険、落ち葉あつめ、お絵かきなど、今日は誰と何をするか自分で決めて行動します。

お弁当の時間も決まっていません。自分で時間と場所を決めて食べます。ひとりで食べてもいいし、友だちと一緒に食べることもできます。スタッフは子どもたちを見守り、時にはそっとサポート。遠足や運動会、節分、クリスマスなどの年間行事は、保護者も協力しながら開催。
「いこま棚田クラブ」や「いこま里山クラブ」が実施する棚田の景観整備や里山保全の活動に参加することもあって、たくさんの人と関わりながら育ちます。

年少〜年長児を受け入れ、定員は各年代6〜8人。常に3人の教員がいます。大阪から通園する子もいます。

運営する特定非営利活動法人「いこま山の子会」は、ようちえんの他にも未就園児の親子が参加する「つちのこ」や、小学生が活動する「うり坊クラブ」、自由教育の理解を深める「おひさまカフェ」を市内外で主催し、幅広い年齢の方に教育の場を提供しています。

選択肢を増やして、子どもに合った環境を

代表の紀村典子さんは、「以前勤めていた幼稚園で、園児たちが先生に教えてもらいながら、画用紙に同じ色で同じ構図の絵を描いていることに、ある日違和感を覚えました。それから、さまざまな教育について調べ始めたんです」と立ち上げのきっかけを話します。
たどりついた「自由教育」という理念でこの園を立ち上げ、子どものありのままを受け入れる環境をつくり、教育の選択肢を増やしました。

困難もあったようですが、正解を求めすぎず、その都度スタッフや保護者とよく話し合って、みんなでいっしょに運営するスタイルです。

開放感あふれるお山で、子どもたちが笑顔で元気に遊ぶ姿が印象的なお山のようちえん。たくさんの時間を自然の中で過ごすことで得られる感性を大切に、心も体も健やかに育って欲しいと思いました。

(2021.12.16)

WRITER 小林まっこ

兵庫県出身、2003年から生駒在住。市内で「cocodesign 山の印刷屋」主宰。趣味はカメラとアウトドア。「イコマカメラ部」を運営し、カメラで地域を盛り上げる活動をしています。これからもたくさんの人と関わりながら、生駒から楽しいことを発信していきたいです。(いこまち宣伝部3期生)

心地よい暮らし、温かな人、おいしいお店、みんなで楽しめるイベント…。
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