ひとが集う、南生駒のカフェ
自家製お菓子と暮らしのもの hito cafe(ひとかふぇ)
南生駒駅から坂を上ること、およそ15分。静かな住宅街に、素敵な佇まいのお店があらわれます。ここは、宮村ひとみさんが2022年12月にオープンした「自家製お菓子と暮らしのもの hito cafe(ひとカフェ)」。建築工房を営むご主人の俊司さんが、築60年の古民家をリノベーションした建物で、周りの自然豊かな景色に溶け込んでいます。
気持ちいい空間と「暮らしのもの」

木製のドアを開けると、魅力的なアンティークの棚がお出迎え。その上に並ぶおいしそうな焼き菓子に、目を奪われます。
店内は木のぬくもりを感じるどこか懐かしい雰囲気。窓からは生駒山が一望でき、つい深呼吸したくなる気持ちよさです。
併設されている「ギャラリースペースhito to mono」では、陶芸歴20年以上の店主ひとみさんがつくる焼物や、俊司さんの手仕事の木工作品が展示販売されています。カフェでも使っている器は、手になじむ温かみのあるものばかり。
イベント時は、衣食住にまつわる作家さんの作品が並ぶのも楽しみのひとつ。「素敵なものに出会えるかも」と、わくわく胸が踊ります。
子どもにも安心して食べさせたい

カフェでは、自家製ドリンクやスイーツ、キッシュなどがいただけます。使っているのは、自然栽培の米粉、国産小麦、平飼いたまご、無農薬・減農薬の果物など。できる限り、顔の見える生産者さんから、安心安全な材料を仕入れているそうです。
スイーツはどれもやさしい甘さで、素材の味が生きています。ふわっ、もちっとした生地のロールケーキに季節のタルト、クリームがあふれそうなシュークリーム。珈琲や紅茶もこだわりがつまったものばかり。どれにしようか、迷うのも楽しい時間です。
お天気のいい日は、四季を感じながらテラス席で過ごすのもおすすめです。
お店が人と人をつなぐ場に

hito cafeでは、音楽祭やワークショップ、企画展など、さまざまなイベントが開催されていて、カフェだけでなく、人々の交流の場にもなっています。
「直感や感覚を大切にしている」というひとみさん。お菓子の素材のことやカフェにくるお客さん、家族、そして自分自身が心地いいか、いつも考えているそうです。
老若男女問わず、ファンの多いhito cafe。それは、宮村さんご夫妻が、人やものとのつながりを大切にしているからだと思います。
ぜひ、ゆったりとした時間を過ごしにいらしてください。
(2025,3,6)
WRITER いくもさちこ
三重県志摩市出身、2010年から生駒在住。海が恋しいです。趣味は、作ることと食べること。家族が食べる野菜を、畑で育てています。いつか自分が育てた小麦で、お菓子やパンを作りたいなぁと日々妄想中。男の子と女の子のお母さん。(いこまち宣伝部8期生)