【レポート】「ミライのキオク」を開催しました!
曇り、曇り、雨。天気予報をにらみながら、とにかく雨が降らないようにと祈る日々でした。
そして、当日。昨日までは何だったんだ、という突き抜けるような青空。まさに、「ミライのキオク」日和です。
昭和から今への移り変わりを写真データとして残し、ミライへと伝えるイベント「ミライのキオク」を、11月23日(祝)に開催しました。
会場は、市民活動推進センター「ららポート」。
お子さんからシニア世代まで、約20人の参加者のもと開会。市内在住、元市内在住の方はもちろん、県外からの参加者もおられました。
アイスブレイクの後、全体の流れやミライへ残す「オープンデータ」の解説です。
この日作成するのは「ミライのキオクシート(例)」。市が公開している昭和時代の歴史写真(左)と、同じ撮影場所・同じアングルで写真を撮影(右)し、両者の比較や感想を加えれば完成です。
まずは、4チームに分かれて歴史写真の抽選会! 各チームにそれぞれ10数枚ずつの、異なった歴史写真が配布されます。
【Step.1:歴史写真が撮られた場所を探る】
いよいよ、チームでの作業を開始。まずは、配布された歴史写真が撮影された場所を、当時の地図などをヒントに探ります。より細かな情報は、駅周辺の変遷に詳しい「キオクマイスター」の二人がサポート。撮影ルートについても話し合います。
【Step.2:歴史写真と同じアングルで撮影する】
相談が終わったところで、撮影に出発!秋晴れの中、チームに分かれて生駒駅周辺を散策しながら、撮影地点に向かいます。
ところが、いざ現地に行ってみると、昭和当時の写真とはまちの姿が大きく変わっていて戸惑うことも。
そんな時は、当時の話を「キオクマイスター」に聞きながら、撮影場所を特定。歴史写真に写り込んでいる、山、電柱、道路。すべてがヒントになります。
時には、地域の方々にも協力してもらいながら、丁寧にアングルを探って行きます。
アングルを見定めて、いざ撮影!うまく撮影できたでしょうか??
全ての撮影が終わったチームから、お昼を食べて順次「ららポート」に戻ります。
会場には「撮影場所がよく分からない歴史写真(場所が分ったら、ぜひ教えて下さい!)」のコーナーや、
「生駒ふるさとミュージアム」から借りた、「貴重な歴史写真」を展示するコーナーも設けました。写真には、その時代の様々なキオクを引き出す力がある、を実感。みなさん、話し出すと止まりません(笑)。
【Step.3:ミライのキオクシートを作成して発表する】
撮影したたくさんの写真から良いものを選んでもらい、運営側でプリントアウト。これを使って各自「ミライのキオクシート」を作成します。
さぁ、いよいよ成果発表の時間。「ミライのキオクシート」を投影し、発表です! 大先輩には、当時の思い出と共に説明してもらいました。
小学生の参加者も、元気に発表!そうか。昔はこんな姿だったんですね。大人顔負けの、素晴らしい発表でした。
こちらが、参加者のみなさんが作成された「ミライのキオクシート」。生駒駅周辺の昔と今のキオクが詰まっています。青い空がまぶしい!
発表の後は、「キオクマイスター」からの講評と解説。この写真に、そんな歴史が隠されていたとは!!
最後に、参加者全員で記念写真を撮影。お疲れさまでした!
過去のキオクを呼び起こし、今を記録することでミライへ伝える「ミライのキオク」。「写真を通じた世代間交流」というと少し硬い表現になってしまいますが、そこではたくさんの会話や交流がうまれ、笑顔があふれていました。終始、和やかな雰囲気で進められたのは、参加者のみなさん、運営にご協力頂いたみなさんのおかげです。ありがとうございました!
初開催の「ミライのキオク」。参加者が撮影した写真、作成された「ミライのキオクシート」は、早速オープンデータとして公開致しました。生駒市では、今後、地図などを使ったコンテンツ作成を進めてゆく予定です。
作成された「ミライのキオクシート」(生駒市オープンデータポータルサイト)
生駒市オープンデータポータルサイトでは、今回利用したものを含め、多くの「歴史写真」を公開しております。皆様も、「ミライのキオク」を始めてみませんか?
2019.12.12 UP