奈良県生駒市で開業を考える人に向けた補助金が今年もスタート。
「魅力ある個店の創出」や「市民の多様な働き方の促進」を目的にエリアや形態に応じた
3種類の補助金を交付します。
昨年度採択された事業者のインタビューとともに交付金の説明をします。

■目次
①商業エリア新規出店チャレンジ応援事業補助金（最大150万円）
②住宅エリア開業支援事業補助金（最大100万円）
③サテライトオフィス等開設支援事業補助金（最大100万円）

①商業エリア新規出店チャレンジ応援事業補助金（最大150万円）

「商業エリア」で新たに小売・飲食・サービス業の店舗を開業する事業者を対象に交付します。

【昨年度採択】ハチミツを楽しむカフェ
「E135°42’N34°41’ honey&cafe（イコマ ハニー＆カフェ）」
店主　伊勢悠さん

1年前に想像した自分になれた

生駒駅から徒歩4分、ぴっくり通りを抜けた先にハチミツのカフェを開業しました。
生駒で生まれ育ち、大学卒業後県外へ就職しましたが、地元の人がふらっと入れる地域密着型のお店をつくりたいと思い、仕事を辞めて生駒に戻ってきました。
お店をやるにあたり、時間のこと体力のこと、お金のこと…1人でやるには限度があり様々な問題に直面しました。
特に金銭面は店舗や機械、設備と全てに関わることなのでたくさんの自治体を調べました。すると生駒市が断トツに補助額が大きかったので、このまちでの開業を決めました。
こだわりの機械や自分が納得のいく設備を準備することで、お客様にも納得してもらえるパフォーマンスができると感じています。
「やりたいのにできない」が減り、次の「したいこと」にチャレンジするきっかけにもつながっています。

申請は難しいイメージがあると思いますし、わたしも何度も市役所に行きましたが職員の方が教えてくれたり助けてくれたりしました。
地域の方も応援して見守ってくださるおかげで1年前に「こうなりたい」と思い描いた自分が実現できています。
生駒駅南エリアにもお店が増えて盛り上がっていったらうれしいです。

②住宅エリア開業支援事業補助金（最大100万円）

「住宅エリア」で自宅の一部を改修し、新たに店舗を開業する方を対象に交付します。

【昨年度採択】司法書士　松浦真澄さん

一歩踏み出す皆さんを応援したい

以前は大阪の司法書士事務所で働いていましたがその後独立、開業しました。
20代・30代は仕事に邁進する日々でしたが30代後半で出産を経験。仕事・家事・子育て…すべて自分でやろうとしてパンク寸前になり、体調を崩したことをきっかけに働き方や生活を見直しました。
まず思ったことは「自然の多いところで子育てを楽しみながら、仕事も続けたい」ということでした。
大阪中心部から1時間圏内で他府県も探しましたが、住む人に活気があり自然豊かな生駒に心惹かれました。ここで「職住一致」の働き方をしたいと思っていたとき、タイミングよく住宅エリア補助金を知り、新たなスタートを切りました。
自宅兼事務所のこの場所は程よい住宅街で、道路に面しバス停も近いため、近所のご高齢の方やママさんたちも来てくれます。2歳と6歳の子育てをしながら、無理なく自宅で仕事を続けるという理想が叶いました。

「子どもがいても、もっと社会とつながる仕事がしたい」と思いながら、様々な制限がある人もいるのではないでしょうか。そんなとき「こんな選択肢があるんだ」「わたしもちょっとチャレンジしてみよう」と思うきっかけのひとつになれたらと思います。
新しい一歩を踏み出す人の拠り所となれるよう積極的にサポートしていきます。

③サテライトオフィス等開設支援事業補助金（最大100万円）

子育てや介護と仕事との両立や副業・兼業の実現など、多様な働き方の実現モデルとなる市外の事業者が、本市にサテライトオフィスなどを新設する際に補助金を交付。
また、物件探しや求人活動もサポート。

事業者向け補助金についてはこちらをご覧ください。

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